ハーレクイン・シリーズ
ポーシャはため息をつき、おなかに手をあてた。 激しい風雨に見舞われた夜に、情熱を抑えきれず彼と体を重ねた。 職場のボス──黒い髪、青い瞳のゴージャスな大富豪、イーストンと。 そして……子どもを授かった。 2年前に雇われた日から密かに彼に憧れ、想いをつのらせていた。 でも、わたしはただの秘書で外見も地味、相手になどされないと、 あきらめていたのだった。 勇気を出して妊娠を打ち明けようとした矢先、 ふとした会話で彼の真意を知ってしまう。「子どもを持つつもりはない」 やはりわたしたちに未来はないの? ポーシャは傷ついて……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年04月20日
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- 著者
- キャサリン・マン
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- 訳者
- 皆川孝子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年04月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51800-2
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- 書籍番号
- D-1800
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ゆみ
ポーシャの独立心の高さと、イーストンの紳士な対応。周りの人たちの優しさが二人を取り持ち、二人の生い立ちによる結婚観の違いを、お互いが会話をして心を通わせることで乗り越え、ついに結ばれた。愛に気付いた二人の行動が素敵でした。
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モリー
大富豪だけど、親しみを感じるボス、イーストン。それは、獣医師という設定からなのでしょうか…。動物の気持ちはわかるけど、女性の気持ちに気づくのが遅いイーストン。何気なく言った一言が、女性には忘れられない一言になり、歯車を合わせるまでに遠回りをしてしまう彼に、早く気づいて!と声を掛けたくなるような作品でした。
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モニター
秘書というとオフィスを想像して、ページをめくったのですが、実はお医者様の秘書。発想が新しいなと思いました。中身は王道なので良いとこ取りな感じが良かったです。
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くぅ。
母親のせいで自分を卑下しているヒロイン。なかなか頑固でヒーローの誉め言葉もスルーしてしまう。二人の気持ちは周りにもわかるくらい明らかなのに、なかなか進展せずにヤキモキした。肩の荷をおろそうよ、もっと頼ろうよ、思い切って信じてみようよとヒロインをなんだか親戚のおばさんのように世話を焼きたくなった。
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モニター
あらすじではもっと派手な展開になるのかと思っていましたが、ヒーローとヒロインが本当の意味で心を通じ合わせるまでがゆっくりと、とても丁寧に描かれています。愛情不足で育ち殊更理性的に生きようとするヒロインと、特殊な家庭環境で育ったせいで真剣な恋愛に向き合えないヒーローが、お互いを少しずつ知っていく姿に優しい気持ちになれます。
大学では演劇を学び、卒業後は小さな町の新聞社で働いたり、教職に就いて演劇学校の校長を務めたりした。その後、昔からの夢だったロマンス小説の執筆に取りかかる。RITA賞受賞作家となった今は、空軍パイロットである夫の転属に伴って4人の子供たちとビーグル犬、虎猫を引き連れてアメリカ国内を転々とするうちにさまざまな経験をし、それを作品の構想に役立てている。