ハーレクイン・シリーズ
セアラの最愛の妹は、ギリシア人のデーモンに捨てられたあげく、赤ん坊を遺してこの世を去ってしまった。それはすべてデーモンの兄アレックス・ターザキス――気が遠くなるほどの富豪で権力を一手に握っている男が、二人の結婚を頑として許さなかったせいだ。激しい憎しみに駆られたセアラはアレックスへの復讐を心に誓う。
スコットランドの東に位置する美しい離れ小島のブラノック島で、モラグは老齢の領主ダンカンの付き添い看護師をしている。ある日、ダンカンの使いで村の骨董店に出かけた彼女が、女主人に頼まれて店番をしていると、長身の男が入ってきた。無愛想で傲慢なよそ者の男に、モラグは反感を抱く。一カ月後、彼が新しい領主として島に現れるとも知らずに。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年10月05日
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- 定価
- 1,005円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81577-4
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- 書籍番号
- PB-77
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モニター
冨も名声も持っているヒーローが、プライド、自尊心から自分の本当の気持ちを素直に表現することができず伝えられない。逆に自分と一緒にいるメリットを説いてしまう。ヒロインは、愛されたいと切ないほど願う。2話とも会話の応酬にハラハラしてもどかしい。早く結末を知りたくて一気に読んでしまいました。何度読み返しても読み終わった後幸せな気分になります。
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モニター
さすが、リン・グレアム!ハッピーエンドで終わると分かっていてもドキドキします。強く、リードしてくれる男性、本当にあこがれます。今の、日本人には、いないですよね・・・ルーシー・ゴードンは、初めて読んだのですが、よかったです。二人の心の葛藤が、映像のように浮かんできて、ハラハラしました。どちらの作品も、お互いの気持ちのすれ違いが、文章に良く表現されていて、読み終わったときに、ハッピーエンドでよかった!と思いました。
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モニター
地位もお金も持っているヒーローが、異常に家族思いなのも、何も持っていないけれど、心の美しさと、やはり家族思いのヒロインが出会って、本当は惹かれあっているのに、意地の張り合いをして、なかなか、恋が進まないのは、ロマンス小説には、よくあるパターン。でも、ついつい引き込まれてしまうのは、両作者のストーリーの運びのうまさ、生き生きとして人物像の設定のおかげだと思う。 もしかしたら、こんな恋、どこかに転がっているんじゃないかと思いつつ、今日も私の本棚は、ハーレクイーンで、埋まっていくのです。
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モニター
「憎しみの代償」は、ラブロマンスと言うには、ちょっときわどい会話の応酬心の葛藤が見事だったと思います。惹かれてはいけないと思う相手にどんどん魅力を感じていく過程が女心を微妙に表現されていて、最後まで一気に読んでしまいました。少し、プリティウーマン的な感じのところもあってシンデレラストーリーの要素もありとても素敵な作品だったと思います。「ブラノック島の真珠」は無口な彼の最後の言葉がなんとも言えず感動しました。こんな言葉、言われてみたいのが、いくつになっても願望ですね~。
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた十八歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた五人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。また、アフリカで野生のライオンがいるそばでキャンプをするなど、多くの貴重な体験をし、作品にもその体験が生かされている。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って二日で婚約し、結婚して二十五年になる。二人は三匹の犬とともにイングランド中部に暮らしている。