ハーレクイン・シリーズ
父の死後、ペイジは妹とふたり、叔母の家で貧しい暮らしに耐えていた。 ある日、再会したのは、ギリシア海運王ニコラス・ペトロニデス── 4年前、18歳だったペイジがひと目で虜になり、純潔を捧げた男性。 夢の日々を過ごし、その後悲嘆のどん底に突き落とされるとも知らず。 彼は資金難の父の事業に投資するふりをして近づいてきただけだったのだ。 あんな仕打ちをした彼が、なぜ今になって現れたのだろう? 「友人の娘の家庭教師としてギリシアに来てほしい」ニコラスの言葉にとまどうペイジだったが、折悪しく妹の非行が叔母の逆鱗に触れて家を追い出され、やむなく仕事を引き受けることに。 二度と彼に心を奪われてはいけない。ペイジは固く胸に誓うが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年03月05日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年02月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55425-3
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- 書籍番号
- PB-225 (初版R-1693)
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モニター
周りの人に翻弄される人の良いヒロイン。一生懸命なのにすべて裏目裏目に出てやきもきしたけど、やっぱり心の綺麗なヒロインは素敵。ヒーローの真意がわからなくてヒロインの気持ちに感情移入しながら読み進められるストーリーです。
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モニター
再会ものでギリシア人ヒーローということで、報復ものかなと想像して読み始めたのですが、少し感じが違っていました。傲慢に思えたヒーローの真実の姿が見えてくると、二人のなかなか進まない関係に焦らされれます。身勝手な家族に振り回され続け、自分を犠牲にして生きてきたヒロインが、しっかりと自信をつけ周りに対抗できるようになっていくのも読みどころです。ヒロインの気持ちが読めずいらつくヒーローも可愛くて、お気に入りの一冊です。
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やすは
2001年の最高傑作。普通の小説でも読みやすさは購入の第一条件だと思う。シャペロン(付き添い)はヴィクトリア朝の小説やクリスティの推理小説ではよくお目に掛かる職業。家庭教師とはちょっと異なる。自分の感覚だと20代女性に10代の少女のシャペロンとは、親身な姉か相談役という立ち位置かと思う。それに自身の恋愛も絡むとなかなかスリリング。最後までどうなるか想像がつかなくてハラハラドキドキも味わえました。
イングランド北部の町に生まれ、現在は息子と娘、2人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。