ハーレクイン・シリーズ
牧師の娘フィリーは気立てがよく、家族の面倒をみている。ある日、道に迷った魅力的な医師ジェームズを案内し、密かに心をときめかせるが、彼には美しい婚約者がいた。富も名声もある彼と、ただの家事手伝いをする村娘の私では、そもそも釣り合わないし……。あきらめようと思っても、その後も彼と偶然の再会をし、フィリーの心は切なさを増すばかりだった。
目が覚めると、フィリッパはすべての記憶を失っていた。聞けば、挙式直後に車で失踪し、事故を起こしたらしい。そんな彼女の前に、魅力的だが謎めいた実業家コラッドが現れる――この人が私の夫? 体が熱く反応し、自分が彼を愛していると本能的に悟った。だが、亡父から相続した遺産を、結婚と同時に彼へ譲るという契約書を発見し、彼女は胸騒ぎに襲われ……。
母が死に際に詳細を明かした実の父に会うため、キャサリンはイタリアへ飛んだ。そこで待ち受けていたのは、ダビデ像のように美しい大富豪アレッサンドロ。父の若き友人である彼は、妻に先立たれて男手一つで息子を育て、もう結婚はしないつもりだった。そうとは知らないキャサリンは、父を待つ間、親身に話を聞いてくれる彼にどうしようもなく惹かれていく。
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- 頁数
- 400頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年03月20日
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- 定価
- 1,090円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年03月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-79307-2
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- 書籍番号
- IVB-7
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るいるい
楽しく読ませていただきました。ベティ・ニールズは穏やかな作風で古き良きイギリスを彷彿とさせます。愛ではなく金に目のくらんだ婚約者の存在がヒロインのけなげさをより引き立てています。ルーシー・ゴードンの作品はフィリッパが記憶を失っている間も献身的だったヒーローを愛し、最後に真実が解かった瞬間でも愛し続けた部分に感動しました。レベッカ・ウインターズの作品はナポリを中心に美しいイタリアの光景が目に浮かびました。ヒーローが妻をなくしティーンエイジャーの息子を育てながらもヒロインとの愛をはぐくんでいく様子が良かったです。実父マリオの娘で異母妹のガブリエラの物語も読みたいと思いました。
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モニター
「ベリー・ベスト」なだけあって安心して読めます。1作目『ドクターにキスを』は淡々として穏やかな作風が癖になりそうです。何気ない会話が飽きさせなくて楽しいし、最後のヒーローの行動にはスッキリしました。短いけれどスッキリまとまってます。2作目『愛だけのために 』は過去の出来事と二人の深い愛を深める過程と記憶喪失という設定が上手に織り込まれていて最後は感動しました。この2作目だけでも十分価値がある本だと思います。3作目『結婚はナポリで 』は家族思いなヒロインが素敵です。最後は幸せな気持ちでページを閉じることができました。
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モニター
ヒロインの境遇や性格は違うけれど、どのヒロインも応援したくなりました。激しい恋ではないかもしれませんが読み終えてほっとした気持ちになります。それぞれのヒロインの周りには、一話目には温かい家族、二話目は憧れと悩みを持ちつつ近くにいてくれる人、三話目にも温かい家族が居てくれたのが良かったです。
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モニター
『ドクターにキスを』は心根の良い女性と真面目なドクターのお話で、読んでいて心穏やかな気持ちになれます。『愛だけのために』は、ヒーローと記憶を失ったヒロインの過去に何があったのか、ハラハラしながら読みました。『結婚はナポリで』は精神的に成熟した主人公たちだったので、無駄な言い合いが無く、読んでいて疲れませんでした。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。