アン・メイジャーの作品が2つも入っていて、しかも物語がリンクしているのでより楽しめます。1話目の主人公、真面目なクレアの心の中は、セクシーな妄想でいっぱい(笑)。妄想を体現したかのような男性が現れて、華やかな姉の陰であまり幸せでなかった彼女に色々と…してくれちゃいます。2話目はクレアの姉、メロディーの物語。妖艶で奔放であるかに見えた彼女が実は…という展開で、1話目ではちょっと憎まれ役の彼女も、これを読むと好きになれます。

愛ゆえの絶望と空しさと相手を思う切なさ、心が痛かった、3回泣けました。

メロディーとクレア姉妹が主人公です。姉妹は性格は全く似てないのです。それぞれ恋に落ちます。クレアの恋は、突然やってきます。あるハプニングを救ってくれたのが彼でした。私は読者として彼のワイルドさに惹かれました。どんどんイメージを膨らませる事が出来ました。婚約者がいたクレアでしたが、この彼に惹かれていきます。さてクレアはどちらを選ぶでしょうか?(すごーくうらやましい限りです。)一方、姉のメロディは一度は破局してしまった彼とのお話です。最後はハッピーエンドになるのでしょうか?一気に読めましたのでお勧めの一冊です。

最初は凄く暗い話なのかなと思うような文章でしたが読むと最初思っていたのとは違いました。この二つの話はヒロインがめちゃくちゃ精神的に強い!　私もこの二人みたいに強く思いを貫けるといいなと思わせるお話でした。

性格の異なる姉妹のそれぞれの恋模様が二つの話に収録されていますが、読者もヒーロー同様ヒロインにふるまわされます。時々??と思う行動はあるものの、基本は忘れられないくらい深い愛に基づいた行動にラスト納得です。