ハーレクイン・シリーズ
レストランでウエイトレスをしていたキャリーは、伯爵の称号を持つ精悍な企業家テオ・サンラファエルにひと目で恋をした。だが、つかの間の情熱を分かち合ったあと愛の言葉を口にすると、冷酷にも彼はキャリーを捨ててフランスへ帰国してしまった。1年後、絶望の中で密かに産み育てていた息子ヘンリーを、テオの使者が迎えに現れた。
かつてクレアはギリシア人の大富豪ザンダー・アナケトスの恋人だった。しかし妊娠の事実を打ち明けようとした晩、ザンダーから別れ話を切りだされ、傷心のクレアは何も告げずに彼の前から姿を消した。4年の歳月が流れたある日、偶然ザンダーと再会したクレアは、息子の存在を知られてしまい、激怒した彼に結婚を迫られるが……。
3年もわたしと息子を放っておきながら、なぜ今さら現れたの? 別居中の夫アンゴロスとの再会に、ジョージーはうろたえた。電撃結婚ののち、義母にいじめられていたわたしが身ごもると、ほかの男の子供と決めつけ、冷酷に追い払った夫。今になって息子を自分の子と認め、戻ってこいと言うなんて、あまりにも身勝手だわ。でも……。
-
- 頁数
- 400頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2018年02月20日
-
- 定価
- 1,090円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2018年02月01日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-55424-6
-
- 書籍番号
- PB-224
-
モニター
シークレットベビー特集。どのお話も本当にもう! と叱りたくなるヒーロー達です。ハッピーエンドでなければ許せないヒーロー達ですが、最後はヒロインへのメロメロがばれて、やっぱり許せてしまうハーレクインあるあるです。3話ともしっかりたっぷり読めるお話でした。
-
Miel
シークレットベビー傑作選です。それぞれ別の作家さんの作品が3つ入っていますが、1つが100ページ前後なので短い時間にさらっと読めるようになっています。好きな作家さんを探したり、初めて読む方にもおすすめです。この本のテーマはシークレットベビーものなので、子どもの存在が最初に明かされていないことから、疑惑や怒りでいっぱいのヒーローが最初は暴走気味です。しかし、途中ハラハラはあるものの徐々に信頼をしていき、ハッピーエンドに繋がっていく様子は読んでいてドキドキと笑みが止まらなくなります。また、キーパーソンである子どもはとても愛らしく、こちらも笑みを誘います。山あり谷あり、それぞれに事情あり。でも最後は幸せな気持ちになれる1冊です。
-
しあわせ
母子の愛情と男女の愛は別物であるのだが、それは時として似たところや正反対の表現を含んでいる気がする。女性は殆んど身体の変化と共に母親にならざを得ない。だが男性はいつから父親になるのだろう。この本の中の三作品ともに、男性の意外な心情の動きと流れが読み取れる一冊だ。
-
MJ
「疑われた妻」が一番印象に残りました。夫婦なら妊娠を伝えると喜ぶはずなのになぜか夫アンゴロスは妻ジョージーを家から追い出した。家族の助けを借りながらも一人大変な思いをして子育てをしているジョージー。ところがアンゴロスは突然押しかけてきて、自分の子供と一緒に暮らしたいなんて。なんて身勝手なひと。自分の思い込みからこんなことになったなのに、酷い。それでもまだジョージーは夫を愛しているし、子供ニッキーのためにも気持ちを抑えて、夫の申し出にこたえる。なんて心の広い人。もう何とか早く幸せになってと願いながら一気に読み終えてしまいました。
書店を経営する両親のもと、たくさんの本に囲まれ、アイダホ州の小さな町で遠い国々を夢見て育つ。16歳でヨーロッパへの一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカ中を旅する。英文学の学位を取得した1年後、小説を書き始めた。
10代のころミルズ&ブーン社のロマンス小説を読んで以来の大ファン。ロマンスの舞台として理想的な地中海地方やイギリスの田園が大好きで、特に歴史ある城やコテージに惹かれるという。趣味はガーデニング、刺繍、お菓子作りなど。
イギリスの作家。ウェールズ北西部のアングルジー島の農場に住む。毎日3キロほどのジョギングでリフレッシュし、執筆のインスピレーションを得ている。夫と元気な男の子が2人。それに、いつのまにか居ついたさまざまな動物たちもいる。