ハーレクイン・シリーズ
見習い看護師のアグネスは夜勤明けに講義に出席したとき、 最前列のまんなかだというのに思わず居眠りをしてしまい、 オランダ人外科医フラーム・デル・リンセンに叱責された。 長身で肩幅の広い彼がぱりっとした服を着た姿はいかにも魅力的で、 壇上の彼を見上げる周囲の女性たちは恍惚のため息をついている。 アグネスはデル・リンセン医師の冷たく光る碧眼に射られ、赤面した。 「君は尊敬心に欠けている。それに厚かましい」 ああ、もしも姉みたいに美人だったら、こうは言われなかったのかしら? 自分への自信のなさと淡い想いとに心乱れるアグネスだったが、 それからまもなく、ひどく惨めな姿を再び彼に目撃されてしまう!
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2018年02月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 松村和紀子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2018年02月01日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22504-7
-
- 書籍番号
- I-2504 (初版R-330)
-
- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
-
モニター
ヒロインの性格の良さや、些細な欠点に人物描写の巧みさを感じ、親近感を持ちました。ヒーローに対する仄かな憧れが愛に変わる過程が丁寧に描かれていて、ヒロインがヒーローを愛している事に気づく場面に真実味を感じました。ヒロインがダンスパーティーで、好きなダンスを躍る場面はとても好きです。容姿に強い劣等感を感じていたのが、最後に克服されるのも良かったです。色々と応援したくなるヒロインです。
-
モニター
自分に自信のないヒロインがヒーローの説得をなかなか受け入れられず、もどかしく切なかったです。でも、最後のヒーローの素敵な告白が最高でした。それと、ベティ・ニールズの作品にしてはキスシーンが結構多く(やさしいキスシーンばかりですが(笑))ロマンスっぽい作品です。私が今まで読んだベティ・ニールズの作品の中でベスト3に入る秀作だと思いました。
-
モニター
べティ・ニールズの王道ストーリーです。若い看護師とベテランの医師といういつもの設定ですが安心して読めるストーリーだと思います。個人的には対等な相手とのストーリーで読んでみたいです。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。