ハーレクイン・シリーズ
忘れ去られた新妻
どうか思い出して。つかの間とはいえ、
わたしがあなたの妻だったことを。
事故の後遺症に苦しむトマスの面倒を見てほしい── 知人に頼まれ、ザラは居ても立ってもいられず彼の屋敷を訪ねた。 彼女にとって大富豪のトマスは恩人であり、憧れの存在だった。 両親亡きあと、おじに使用人同然にこき使われて成長したザラを、 トマスは偽装結婚を申しでて救いだし、解放してくれたのだ。 あの日の夢のような誓いのキス……彼は覚えているかしら? だがそんな物思いは残酷に打ち砕かれる。トマスは記憶を失い、 ザラの存在すら忘れてしまっていた。揺れる想いをひた隠し、 家政婦として彼に尽くそうと心に決めたザラだったが……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年02月05日
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- 著者
- ナタリー・アンダーソン
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- 訳者
- 茅野久枝
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年01月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13304-5
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- 書籍番号
- R-3304
読者レビュー
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おせんべい
世間から身を隠し仕事だけを生きがいにしてきた、プライドの高いトマスが、ザラに惹きつけられていく様にドキドキ! ハーレクイン・デザイアで活躍されているナタリー・アンダーソンを感じられる刺激的な描写もあり、少しずつ、2人の間の壁が低くなっていくにつれ、うまくいきますように…と願いながら一気に読みました。困難を乗り越え進んでいくストーリーが好きな方におススメです。
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虹留
ロマンスさえ切り捨てて、オールオアナッシングの生き方をしてきたトマスは、危なっかしく魅力的。終盤明らかになる、トマスのビジネスパートナーであるジャスパーが、ザラに助けを求めた理由が素敵。ロマンチックな場面だけでなく、トマスが実業家らしくザラの夢を後押ししようとするところが好きです。
祖母の影響で10代のころからロマンス小説を愛読し、ジョージェット・ヘイヤーやアガサ・クリスティといった古典の間にミルズ・アンド・ブーン社の本をはさんでいた。ロンドンで結婚した夫とともに故郷のニュージーランドに戻り、ゴージャスな主人公が繰り広げるラブロマンスを夢想しながら過ごしている。