ハーレクイン・シリーズ
ローレルは英国の伯爵家の娘として生まれたものの、 身分の卑しい母親が出産時に命を落とし、スペインの修道院へ送られた。 ほどなく父が迎えた上流階級出身の後妻にうとまれたから。 大人になったローレルは修道院をあとにし、 農園主の館で住み込みの家庭教師として働き始める。 ある日、好色な農園主に襲われそうになっていたとき、 遠い親戚だと名乗るジャックがふいに現れ、館から連れ出してくれた。 ローレルの父が亡くなったことで伯爵位を継承したばかりの彼は、 彼女を故国へ連れ戻しにはるばる来たという。 但しそのためには結婚する必要があると言われ、ローレルは息をのんだ。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年02月05日
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- 著者
- リン・ストーン
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- 訳者
- 藤倉詩音
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年01月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33276-9
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- 書籍番号
- PHS-176
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モニター
転がり込んできた伯爵位の責務を全うするため、ヒロインの財産目当ての後ろめたさを隠したまま始めた便宜結婚ですが、ヒーロー、ヒロインとも、ほぼ一目惚れからの無自覚な両片思いのようなもどかしい距離感にきゅんきゅんしつつ、貴族暮らしがどんなものかも知らない2人が、時にすれ違いながらも“伯爵夫妻”へと至るまでが予想外の展開で描かれているので、このロマンスの行方がどうなるのかと一気に読めてしまいました!
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モニター
財産のためにヒロインと結婚するヒーローの、ヒロインに対する愛や葛藤、罪悪感が事細かに書かれており、一気に読んでしまいました。また、ロマンス小説では珍しくヒーローの視点が描かれており、そこも楽しんで読める理由の1つかと思います。
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みきみき
リージェンシーということですが、ヒーローもヒロインも生まれながらの貴族階級ではなく、使用人に対する振る舞いや態度なども二人とも手探りの状態なのが何だかかわいく新鮮な感じでした。そんな二人に様々なトラブルが起こりますが、衝突しながらも愛情を深めていく展開がテンポよく書かれており、あっという間に読み終えてしまいました。『貴公子と壁の花』の関連作ということですが、前作を読んでいなくても問題なく読むことができます。
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モニター
自分の運命に流されるのではなくて、常に立ち向かう行動力のあるヒロインから目が離せない作品でした。ヒロインのそんな行動に振り回されるヒーロー。そして後半の展開に「えー!!」とドキドキハラハラさせられてしまいました。
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おはちな
「貴公子と壁の花」関連作ですが未読でも問題なし。ヒーローがとっても紳士で魅力的。彼の目線で語られる場面が多く男の悩める心情がしっかりわかるので、安心して読むことができました。ヒロインも自分自身をよくわかった前向き女子。思いがけない出会いと、新しい生活に馴染もうと共にがんばり心を寄せていく二人に、まさかのどんでん返し!やってくれますねリン・ストーン女史。前作ヒーローの友人トレントの登場を期待しましたが、今回は不在。それでも引き込まれるおもしろさです。
文章を書くのも、絵を描くのも大好きで、一時期はイラストレーターとして働いていた。ロマンス小説を執筆するきっかけとなったのは、表紙のイラストの仕事を探していたとき。ふと本の内容に興味を持ち、書いてみることを思い立った。すでにロマンス小説の愛読者だったため、無理なく書くことができたと語る。現在は夫とともにアラバマ州に住み、近くに子や孫もいて、若い登場人物の性格を考える際に一役買っているという。