ハーレクイン・シリーズ
リリーは学生のころ、不妊クリニックへの卵子提供の報酬により、 高額な学費ローンを返済することができた。 無事に卒業を果たし、夢だった看護師となった彼女のもとに、 ある問題を抱えた医師カーターが現れる。「君の卵子のことで話がある」 聞けば、彼の精子と彼女の卵子を使った受精卵が取り違えられ、 現在妊娠中の女性と話し合いをすることにしたらしい。 彼は自分の遺伝子を受け継ぐ子供をぜひ手に入れたいと、 今は別れた元妻に代わり、リリーに口添えしてほしいというのだ。 出会った瞬間からカーターの虜になっていた彼女はみずからを戒めた。 彼はわたしを都合よく利用したいだけ。恋心なんて抱いてはだめよ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年02月05日
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- 著者
- スカーレット・ウィルソン
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- 訳者
- 神鳥奈穂子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年01月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22502-3
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- 書籍番号
- I-2502
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- ミニシリーズ
- しあわせの絆
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のりこ
リリーとカーターはスペックが優秀過ぎるけれど、どこか人間くさい過ちをおかす。みんな何かしら訳ありなところがあるもんなんですね。カーターがセクシー。2人とも芯が強いと思います。私もドクターと思いがけない出会いをしてみたいなぁと思いました。
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睦生
どちらもお堅い職業なせいでしょうか、ヒロインはお転婆・破天荒かと思いきや、姉の実体験を元にしっかりと自分の将来を考えて行動しているところが好感を持てるし、ヒーローも初志貫徹する強さと、人を傷つけまいと固かった意志を変えられる柔軟さを持っていて、バランスの取れたカップルだと思いました。日本では体外受精はできませんが、不妊夫婦が身近にいて考えさせられるテーマ。もしこれが自分だったら、と想像せずにはいられず、涙を誘います。
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モニター
ハーレクインは初めて読みました。最初はひょんなことから卵子提供された男性と提供した女性が受精卵を取り違えられて一ヶ月近く生活をともにするという発想はちょっとついていけないなと正直感じましたが、読み進んでいくうちに情景や二人の男女の気持ちの変化がわかりやすくしかも丁寧に描き込まれていてとても読みやすかったです。そして大人の男女の機微がとても良く描写されていたと感じました。
スコットランド西海岸在住。8歳で初めて物語を書いて以来、ずっと創作活動を続けている。熱心な読書家で、児童文学作家イーニッド・ブライトンを読破したのち、人気の大作シリーズなどへと移行し、やがてミルズ&ブーン社のロマンスにたどり着いた。医療従事者でもある彼女にとって、医療現場と恋愛を描くメディカル・ロマンスは夢の取り合わせだと語る。