ハーレクイン・シリーズ
大家族の長女として育ったセアラは真面目なしっかり者で通っている。 そんな彼女は先祖代々の土地と幼い弟妹たちを守るため、 借金のかたに変態的な趣味を持つ悪名高き准男爵に嫁ごうとしていた。 一方、そうと知ったエングルメア侯爵ニコラスは一計を案じた。 家政を取り仕切る能力に長けたセアラをこの自分がめとれば、 安定した家庭を礎に自由に暮らせるし、跡継ぎも手に入るというものだ。 薄汚い准男爵との暗い未来から不憫な娘を救ってやろうではないか。 気の利いた思いつきに、ニコラスは自尊心をくすぐられた。 だが、不遜な侯爵の計画に誤算が生じる──たかが便宜結婚のはずが、 無垢な花嫁の口づけに、思いがけず心をかき乱されて……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年01月05日
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- 著者
- ジュリア・ジャスティス
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- 訳者
- 木内重子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年12月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33275-2
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- 書籍番号
- PHS-175 (初版HS-118)
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なんちゃん373
愛のない結婚から始まるハーレクインの王道の話でしたが、結婚から相手への疑い、想い、打算から愛へと変わるヒーローとヒロインの気持ちの変化が細かく描写されていてよかったです。ヒストリカルは苦手だったのですが読んでいくうちにヒーローが人間臭くてかっこよく、自分もこんなヒーローに愛されてみたいと思ってしまいました。読み易く面白いヒストリカルでした。ジュリア・ジャスティスをまた読みたいと思います。
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モニター
とても面白かったです。ヒーローがヒロインにべたぼれなのに、なかなか素直になれない。ヒロインも初恋の人との幸せな思い出を手放せない。そんな二人が幸せになってホッとしました。悪役もなかなか強烈で、ハラハラさせられました。
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モニター
婚約者がいるヒーローと婚約しそうなヒロインの出会いから、どのように二人の距離が縮まっていくのか気になり、読み始めたら止まりませんでした。便宜上の結婚をしてからもお互い色々と勘違いがあり、ハラハラドキドキの連続。心優しきヒーローもしっかり者のヒロインも魅力的でとても面白い作品です。
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モニター
やはりヒストリカルの王道を行く作品なのでしょう。初版の時も手に取って読みましたが、窮地に陥ったヒロインを助けて、愛の無い結婚でもひたすら誠実さを求めつつも、歯がゆいほどの二人のすれ違いが、これでもかと言わんばかりに展開され、ハラハラドキドキ感も味わえるロマンスです。ヒロインの純真でまっすぐな性格には脇を飾る人たちどころか読者も魅了されてしまいます。
小学3年生のときから物語を書きはじめ、大学では詩集を出版し、卒業後は保険会社やチュニジアのアメリカ大使館で編集者として働いていた。海軍士官の夫について12年のあいだに7回の引っ越しを経験したあと、米テキサス州東部に落ち着く。98年に作家の登竜門ゴールデン・ハート賞を受賞し、以来、多くの読者を魅了している。現在は独立した3人の子どもたちを訪ねる一方で執筆にあたり、ジョージアン・スタイルの屋敷に夫と暮らす。