ハーレクイン・シリーズ
13歳で両親と死別したテスは、ベルギーの修道院で育った。 とうとう遺産が底を突いた今、故郷イギリスの修道院に身を寄せてなんとか働き口を探すしかなかったが、思わぬ事態に阻まれる。 洗練された身なりの男性にぶつかられて足を怪我したうえに、 子爵アレックスと名乗る彼に強引に引き留められ、船を逃したのだ。 ああ、切符を買い直すお金もないというのに……。 テスが窮状を訴えると、子爵が目的地まで送り届けると請け合い、 彼女はほっと安堵するが、そのときまだ知る由もなかった── 頼みの綱の修道院に受け入れてもらえず、 高慢な子爵の屋敷で家政婦をすることになるとは!
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年11月05日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年10月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33270-7
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- 書籍番号
- PHS-170
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たかぽん
お互いに惹かれている二人の距離が時間をかけてゆっくり近づいていくところや、普段は慎ましやかなヒロインが、いざという時には行動的になるところが素敵でした。
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kikko
普段はヒストリカルはあまり読まないのですが、現代ものもヒストリカルも、どの時代であっても常にロマンスは実在するんですよね! 多くを望まないけれど他人を思いやる気持ちの強いテスに幸せが訪れて本当に良かった!
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ブランカ
先ずは表紙の写真に目が行きました。触れそうで触れていない若く美しい男女。背景は古き良き時代の舞踏会会場でしょうか? 重厚な歴史を彷彿させます。この写真は多弁です。背の高さがベストマッチ。蝋燭の明かりに反射する女性の手が込んだ結い上げた髪。十分に魅力的なうなじで色気が匂いたつようです。ネタバレになってしまうので詳しい事が書けませんが、読者の脳内に画像を映し出すような翻訳の方のテクニックがうまいです。自分自身の経験がイメージスクリーンに出ること、請け合いです。
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ネコ山
一般的なシンデレラストーリーに加え、時代背景や文化の違いなどもあり、面白かったです。最初は登場人物の名前と背景を一致させるのが難しく、何度か主要登場人物のページで確認しました。私はハーレクインの本を読んだのは初めてでしたが、面白かったです。
物心ついたときから歴史に興味を抱き、8歳のときには3ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。ヒーローのモデルにもなる最愛の夫とイングランドのベッドフォードシャーに在住。友人とフランセスカ・ショー名義での共著も多数ある。