ハーレクイン・シリーズ
二人の年月
心臓発作で入院した父の手術費用を工面するあてがなく、 ヘザーはもう一人の家族、カイルに頼る決意をした。 カイル──ヘザーが7歳の時、両親は13歳の彼を里子に迎えた。 自分でももてあますほど激しい感情の持ち主だったヘザーは何かにつけてカイルに反発し、両親の愛を独り占めしようとした。 そして17歳の誕生日の夜、愚かにも両親を試そうと、 アスピリン一瓶をからにしてしまった。死ぬつもりはなかったが。 あの一件で家を出たあと実業家として成功したカイルとの6年ぶりの再会。 彼のまなざしに射すくめられた瞬間、ヘザーは急に頬が熱くなり困惑した。 彼がどれほど魅力的であるかを忘れていたのだ……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年11月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 久我ひろこ
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55417-8
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- 書籍番号
- PB-217 (初版R-681)
読者レビュー
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モニター
最初は、皮肉屋なカイルも、感情に流されやすいヘザーにも、好感が持てませんでした。ですが次第に、大人として振舞おうとするヘザーと、彼女と両親を助けるために心を砕くカイルの努力を応援したくなりました。細かな心理描写のおかげでしょう。過去に対するヘザーの葛藤も、カイルに惹かれていく様子もよくわかります。それにしても、カイル、素敵過ぎますね。読んでいる最中はもちろん、読後も二人の愛に浸れる作品でした。
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モニター
両親が自分より里子を愛しているその事が許せず、苦しんだけれども、愛は分かち合えるものだという事を受け入れたヒロインに感動しました。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。