ハーレクイン・シリーズ
両親を亡くし、住む家を失ったサラにとって、 自分を受け入れてくれた祖母は、なによりも大切な存在だった。 だから、心臓が悪い祖母のためと言われると、 大富豪ルークとの結婚を断る理由が見つからなかった。 彼は、亡き妻の肉親である私の祖母を安心させたいだけ。 しかも継妹の嘘を信じ、私を財産めあての女と思っている。 つまりルークは私に、妻という罰を与えるつもりなのだ。 けれど前に彼からされた、熱く強引なキスの記憶がよみがえると、 無垢なサラの胸は、おびえつつも小さくときめくのだった……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年10月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年10月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13281-9
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- 書籍番号
- R-3281
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モニター
この物語の魅力は、2人の女性の存在でしょう。ヒロインのサラ。そして継妹のクレシー。まったく性格も容姿も違う2人ですが、この2人の関係性が物語を楽しくエキサイティングにしています。特にクレシーは賛否両論ある存在ですが、こういう女性って今でもいるよなあと思い浮かびます。生きる強さがあるのはクレシーかな? ヒロインのサラは王道のキャラクターです。孤独なサラが幸せになっていくシンデレラストーリーをぜひ楽しんでもらいたいです。
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モニター
愛情を欲しかったからこそ人を愛するサラ。自分に自信がなく濡れ衣を晴らすことも諦め、なのに人に優しく接する姿が健気で泣きそうになりました。
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モニター
読み応えがあるのに先が気になって、猛スピードで読んでしまいました。ルークの描写からイケメンを想像するのはたやすく、何よりサラがシンデレラの様にアリスの魔法で変わるシーンも大好きです。ハーレクインには結構本当は美人なのに自分に自信のない地味な女の子が誰かの力で本来の姿を取り戻すシーンが多く、その瞬間はどの作品でも大好きなシーンです。この作品も期待に違わず、悪役は本当にどこまでも嫌な人で、最後にはちゃんと真実が明らかになるので、その点が安心して読めるところです。ヒーローは本当によくもそこまで知らない人の言葉を信じたなーとか、思うところは多々あるのですが、最後はハッピーエンドなのでやっぱり読んでしまいます。全てが絶望ではなく、サラとアリスの関係など安心出来るやり取りがあって、救いがあるので最後まで読めました。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。