ハーレクイン・シリーズ
嘘よ! 私があの伯爵に買われたなんて。 おじが賭事で作った借金を肩代わりする見返りに、 冷徹と名高いコールドベック伯爵は私との結婚を要求した……。 激しく動揺するキャサリンの耳に、力強いノックの音が響いた。 「コールドベックです。あなたとお話ししたい」 伯爵はキャサリンに反論を許さず、その日のうちに式を挙げ、 2日後には彼女をヨークシャーの領地へ連れ去った。 そのときのキャサリンは夢にも思わなかった。 自分を買った夫に、狂おしいほど恋い焦がれる日が来ようとは。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年10月05日
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- 著者
- パトリシア・F・ローエル
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33269-1
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- 書籍番号
- PHS-169 (初版HS-219)
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さはらゆみ
愛情に溢れ、感情豊かな女性キャサリンが、無口で無表情の男性チャールズに、なかば買われるように花嫁となり、彼の治める領地で、反発を繰り返しながら、徐々に愛を育んでいく作品かと思いきや、ミステリーの要素も含んでおり読みごたえ抜群の作品でした。文体に表情があり、読み進めるうちに、作品に引き込まれ、まるで舞台を観ているかのような錯覚さえ覚えました。とてもよい作品です。ぜひ一人でも多くの方に手にとって読んでほしいと思います。
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モニター
感情を表さないヒーローと、感情を素直に表すヒロインの対照的な二人が惹かれあう物語…と思って読んでいました。ところが、殺人事件が起きたり(ロマサス?)、ヒーローは妻の癇癪を無表情で楽しんでいたり、予想と違うぞとどんどん引き込まれていきました。心の距離が近づいていくうちに灰色の伯爵の灰色の世界が、色彩豊かになっていくような幸せな物語でした。
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モニター
サスペンス要素の強い作品です。ヒロインたちの周辺で連続殺人事件が起き、巻き込まれる…誰が犯人?? 最後までわくわく楽しんで読めました。ヒロインもヒーローも誠実な人柄なので好感が持てます。ラブシーンは結構ありますが、恋愛面のキュンキュン切ないシーンに欠け、その部分は少し物足りなくも感じました。
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モニター
ふたりの人生が好転してよかった。あっという間に、熱中して読めました。
ルイジアナ州北部の森の中に建てた手作りの家に夫と暮らす。子供や養子たち、そしてたくさんの孫たちの訪問を楽しみにしている。作品は主に英国摂政期が舞台。この時代が好きな理由は、現代より価値観が明確で、名誉が重んじられたからと語る。