ハーレクイン・シリーズ
大企業に重役の秘書として派遣されたトリシアは、 オフィスに入った瞬間、息をのんだ。リー・スミス── 3年前、ふたりは休暇中の豪華客船で、熱く燃え上がる3日間を過ごした。 だが彼は、トリシアを──エマという偽名を使い、 自由奔放なブロンド娘を演じていた彼女のことを、覚えてはいなかった。 短い恋が胸に深い傷を残して終わりを告げて以来、 トリシアは二度と恋などしないと心に誓い、仕事に打ち込んできた。 それなのに、まさかこんなところで彼とまた会うなんて! リーは淡々とトリシアに翌週の出張旅行への同行を命じてきたが、 やがて彼女が何者かに気づくと……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年10月20日
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- 著者
- ケイ・ソープ
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- 訳者
- 富田美智子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年10月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55415-4
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- 書籍番号
- PB-215 (初版R-1135)
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ユーカリ
身分を偽った旅の途中で、恋に落ちたヒロイン。お互いに自分が愛するほど相手には愛されていない、これは一時の情事なのだ、そう思い込み、あっさりと別れたふたりだが、3年後、思いがけず再会する…。愛する気持ち、愛されたい気持ちは高まるけれど、それを認めるにはプライドが邪魔をして。さらには周囲の思惑によって、ふたりの想いは行き場を失くし…。最後までふたりの愛の行方にハラハラさせられる作品です。
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とろっと
大好きなオフィスものです。偶然の再会で運命が動き出す二人ですが、最後の最後まで油断のならない展開が続きます。途中、“この男、ゲス男なのでは…”と思ってしまうシーンもありますが、基本的には誠実な人と言う柱があるので、安心して読めます。最後まで目の離せない状態で、読み切るまで楽しい時間が持てる作品です。
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モニター
ヒロインは昔ヒーローから受けた失恋の痛みを引きずりながら、ヒーローの臨時秘書として再会。再会後、彼に好意があるのに自分の気持ちを認めようとしないところはモヤモヤさせられました。しかし、また同じように恋をして傷つきたくないと、気持ちにブレーキをかけるヒロインの気持ちは切なく伝わってきます。二人きりの時にヒーローが好意をストレートに行動で示すところはドキドキさせられ、意外に恋愛に不器用な面が見られます。二人のセリフの掛け合いがテンポ良く、読みやすい作品だと思います。
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モニター
しっかりとした自分を持っているヒロインと、最初からヒロインにメロメロなのにそれを見せないように意地を張るヒーローの攻防が楽しめる一冊。素直に気持ちを認められないヒロインにも共感です。最後のヒーローの本音を吐き出すところはなかなか良かったですよ。
1935年にイングランド中部のシェフィールドで生まれる。学校を卒業後、さまざまな職業を経験したのち、初めて完成させた作品が認められて1968年にデビュー、ミルズ&ブーン社のロマンス黎明期を支えた。これまでに著作は70作以上を数え、今も根強いファンを持つ代表作家の一人。