ハーレクイン・シリーズ

夢のあと
19歳のデイヴィナは、プロポーズされて夢見心地だった。その男性が、彼女の姉と通じていると知るまでは。裏切りに打ちのめされたデイヴィナは故郷を捨て、ロンドンに出た。2年が経ち、いまは大企業の重役ジェイクの秘書を務めている。彼はハンサムな独身とあって、恋人はいつもとびきりの美人だ。ある日、デイヴィナのもとに姉から結婚式の招待状が届く。相手は元婚約者だった。傍目にも明らかなほどうろたえた彼女は、ジェイクから問いただされたとき、つい心の内を漏らしてしまう。彼はしばらく何か考えていたが、暗く光る目でデイヴィナを見ると、こう言ったのだ。「僕が結婚式に付き添う──きみの婚約者として」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年10月05日
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- 著者
- スーザン・アレクサンダー
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- 訳者
- 井上圭子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-58009-2
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- 書籍番号
- K-499 (初版R-285)
ハーレクイン黎明期の1980年代初頭にデビューし、わずか4作品を残して消えた幻の作家。だがそこに描かれた、美しく切ない王道ロマンスは、長く読者に愛され、記憶されている。