ハーレクイン・シリーズ
ジョアンナは赤ん坊のとき女学校の玄関先に捨てられ、そこで育った。 だが19歳になったからには、女学校を出ていき、 家庭教師として一人で生きていかなければならないのだ。 親友や先生たちと別れるのは悲しくて不安だけれど、 派遣先の准男爵家の屋敷で家族の雰囲気を初めて味わえるかもしれない。 ところが、待ち受けていたのは一家の娘たちに侮辱される日々。 ある日、令嬢の付き添いとして舞踏会に同行したとき、 彼女は威風堂々とした貴公子、ルーク・プレストンに窮地を救われる。 身分の低い自分にも優しく接してくれるルークに恋心を抱いたものの、 伯爵家の跡取りをもうけるための花嫁を探す彼は雲の上の人で……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年09月05日
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- 著者
- ジョージー・リー
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- 訳者
- 高橋美友紀
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年08月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33266-0
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- 書籍番号
- PHS-166
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ポポちゃん
ヒロインの家庭教師も、ヒーローのルークもすごく真面目。でも内側には激しい情熱を秘めています。二人とも周りの目が気になって、なかなか行動できないところがじれったかったです。それに周りの人達が、愚かか、意地悪かのどちらかなので、余計に関係がバレないか、ヒヤヒヤしました。この時代は、男も女も、身分が上の人も、皆何かに縛られていて、ルークに無理解の両親もまたそれに縛られた当時の人の一人なんだなって思うと憧れの社交界もまた複雑です。双子姉妹の暴れぶりはウザさを通り越してむしろ圧巻かも。
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emikoo
ヒーローが素敵で胸キュンでした。ジョアンナの身分違いとルークが負う家族への義務で、互いに結ばれないと理解していても、惹かれあうのは止められない。陰で支え合い、ついに現実も義務も名誉もその結果も今夜だけは忘れたいと熱情にかられる。ああハッピーエンドと思いきや、ジョアンナの家族が見つかり一転別れに…。彼女の幸せだけを願い、再び戦地へ向かおうとするルークは高潔で素敵な男性でした。
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ゆり
お互い大事な人の為に我慢し、諦めようとしてしまうところには切なさを感じました。それでは辛いなと思いましたが、ヒロインがルークに気持ちを正直に伝え行動することで変わりほっとしました。
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たこやき
日本デビュー作家の初々しいストーリー。当時の女学校や家庭教師に興味のある、ヒストリカル初心者の方向けです。ヒーローの人物像がしっかり描かれていて二重丸。今後、この作者の奥行のあるストーリーに期待します。
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モニター
ジョアンナは、過酷な人生にもめげず、育った施設の教えに従い、ワガママな教え子に手を焼きながらも頑張る家庭教師。教え子のあまりのワガママぶり、その両親の溺愛ぶりに落ち込みますがへこたれません。ヒーローとヒロインの出会いは、偶然? 運命でしょうか? ページが進むに従い、ヒーローとヒロインをめぐる人々が動き、複雑に絡まったパズルが出来上がります。
サンディエゴで生まれ育ち、地元のケーブルテレビ局に勤務していた時代に作家活動を開始。その後、ロサンゼルスで文学修士の学位を得て、面白いが特異な世界のエンタテインメント業界で働いた。年季の入った歴史通で、いつの日か称号とマナーハウスを相続する夢をあきらめていない。その日がくるまでは自分の描く物語を通して、貴族や貴婦人たちが活躍する夢のロンドンでの社交シーズンを楽しむことにしている。