ハーレクイン・シリーズ
ラファエル・ペトリが私を雇いたいというの? ニューヨークのホテル王からの突然の指名に、リリーは驚いた。 自宅で企業調査を請け負う彼女にとっては名誉なことだが、 一つだけ気がかりなことがあった。人目に触れるのが怖いのだ。 14年前、リリーはある事故で頬に火傷を負い、 それ以来、恋愛を遠ざけて世間から隠れるように生きてきた。 その美貌で女性を虜にできるラファエルには理解できないだろう。 リリーは地味なだぶだぶの服に身を包み、髪で片頬を覆うと、 傲慢な雇い主のもとへ向かった──愛人になる運命とも知らずに。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年08月20日
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- 著者
- アニー・ウエスト
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- 訳者
- 萩原ちさと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年08月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13268-0
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- 書籍番号
- R-3268
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モニター
陰に生きるヒロインと華々しい表舞台で輝くヒーローは対極にありながら、外見に縛られてきた共通点から誰よりもお互いを理解しあえるという関係性が素敵です。闇がより深いヒーローの頑なな心を溶かしていくヒロインの強さにドキドキするとともに、愛人というタイトルに違和感を覚えるほど、お互いを尊重し、愛し合う素敵な二人を堪能できました。
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モニター
事故で顔に火傷を負っても気丈に人生を生きてきたヒロインにどっぷりと感情移入して読みました。人目に触れるのが怖くて当然なのに、元モデルの完璧な容姿の実業家に強引に乞われたとはいえ、仕事を完璧にこなそうとするヒロインはすごいなと思いました。ヒーローも優しくて魅力的でした。大人な二人の静かな熱い愛という感じがしました。良い作品だと思います。
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しあわせ
大小の差はあるだろうが、誰もが抱えている心の闇。コンプレックスから始まり、後悔や嫌悪感、苛立ちなど様々。この本に出てくる立場が全く違った登場人物たちに、どこか読者側も引き込まれて行く。それはきっと、自分自身にも当てはまる部分を持ち合わせているからだろう。外見だけで恋をするのではなく、心で共鳴し合う本物の恋愛がリアルに描かれている作品だ。
家族全員が本好きの家庭に生まれ育つ。家族はまた、彼女に旅の楽しさも教えてくれたが、旅行のときも本を忘れずに持参する少女だった。現在は彼女自身のヒーローである夫と2人の子とともにオーストラリア東部、シドニーの北に広がる景勝地、マッコーリー湖畔でユーカリの木に囲まれて暮らす。