ハーレクイン・シリーズ

砂漠の富豪の寵愛
四富豪の華麗なる醜聞 Ⅲ
冷徹なシークの口づけは、泣きたくなるほど優しかった。
生き別れた弟が無実の罪を着せられて逮捕されたと知り、アマリアは13年ぶりに母国カリージュの壮麗な宮殿を訪れた。執務室に迷いこんだ彼女は、玉座のような椅子に座る男性の琥珀色の瞳に射すくめられた。若き国王シーク・ゼイン──その威厳に満ちた貴族的な美貌と尊大な言葉に圧倒されながら、アマリアはこれがゼインの花嫁選びの面接であることに気づく。事情を話して窮状を訴え、弟のためなら国王を脅迫することも辞さないという彼女に対し、ゼインは不快感もあらわに命じた。「君に選択肢はない。期間限定で王妃の役を務めてもらおう」
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年08月05日
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- 著者
- タラ・パミー
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- 訳者
- 槙由子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-13264-2
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- 書籍番号
- R-3264
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- ミニ
シリーズ - 四富豪の華麗なる醜聞
- ミニ
子どもの頃から本の虫だった彼女は10代でロマンス小説に夢中になり、教科書の陰に隠して読みふけっていた。修士課程修了間近のある日、卒業論文を書くためにパソコンに向かっていたはずが、気がつくと物語のプロローグをタイプしていた。無事卒業し、世界一理解のある夫のサポートを得て小説を書き始め、現在はアメリカのテキサス州で執筆に勤しんでいる。