ハーレクイン・シリーズ
15歳の頃から恋い慕う親友の兄アントニオ皇太子と婚約したクリスティーナ。しかし4年も無関心を決め込まれ放置されたことで、この婚約はきっと解消されると覚悟していた。周囲から密かに“醜いあひるの子”とあだ名されてきた私だから……。ところが、ようやく結婚式が盛大に挙げられることになった──彼の妹に降って湧いた醜聞から衆目をそらすためだけに。
絶世の美男ジェレドと知り合い、強く惹かれたケイは純潔を捧げた。だが、一夜で新しい命を身ごもったことを、著名人の彼に知らせる術はなかった。やむなく独りで子を産み育て、6年が過ぎたある日、片時も忘れたことのなかったジェレドが現れ、ケイの心は愛と戸惑いのはざまで揺れる──我が子の存在を偶然知った彼が、息子を奪うつもりでいるとも知らずに。
エミリーは結婚して3年経った今も大富豪の夫フィンに夢中。だが彼は前妻といまだに親しく、毎晩帰宅も遅いので、結婚生活は不安に満ちていた。今日は3度目の結婚記念日。腕によりをかけて作った食事は食べる人もないまま冷めてしまった……。とうとう彼女は思い余って夫の会社に乗り込んだ。そこには、一緒にシャンパンを飲む夫と前妻の睦まじい姿があった。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年08月20日
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- 定価
- 1,069円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年08月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-79306-5
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- 書籍番号
- IVB-6
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モニター
この本を手にした時、“1冊で3つの物語が楽しめる”と喜んだのですが、それ以上でした。おとぎ話のシンデレラは、運命にも魔法使いにも恵まれて幸せを手にしましたが、この作品のシンデレラ達は、健気さの他に自分で自分の運命を切り開いていく強さや自立心を持ち、それぞれの幸せを掴み取りました。三作品とも、ストーリーが巧みに展開され、読み始めたら最後までページをめくる手が止まりませんでした。
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モニター
幼い頃から憧れていた人に守られ想われる幸せ、傲慢なヒーローに振り回されながら最後には結ばれる幸せ、夫と元妻の絆に翻弄される悲しみから一転して愛されていることを実感する幸せ。3作共にドキドキしながら読み進めました。それぞれがまったく違うシチュエーションだったので飽きることなく、300ページを超えるボリュームでありながら、あっという間に読了しました。大満足です。
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モニター
3つの素敵な物語の入った少しお得感もある本でした。皇太子妃になる事をある理由から約束して、その後は…。シークレットベビー。愛する夫の過去など、それぞれ読み応え充分でした。
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。
イギリスの作家。ウェールズ北西部のアングルジー島の農場に住む。毎日3キロほどのジョギングでリフレッシュし、執筆のインスピレーションを得ている。夫と元気な男の子が2人。それに、いつのまにか居ついたさまざまな動物たちもいる。もともと小説を読むのは好きだが、今は書くことに熱中している。