ハーレクイン・シリーズ
愛を演じて
ベティ・ニールズ選集 15
恋にめざめた乙女に求められたのは、
愛を感じるのではなく、演じること。
ロンドンの病院で働く二十歳の見習い看護師ベネチアは、 近くの店の爆弾騒ぎで腕を負傷し、かの著名なオランダ人脳外科医デュアルト・ター・ラーン‐ルティンガ教授に処置してもらうことに。 かすかな意識のなか見上げた教授のハンサムな顔── そのとき、乙女の小さな恋は始まったのかもしれなかった。 やがて、唯一の家族だった祖母が急死し一人残されたベネチアに、 彼女の気持ちを知ってか知らずか、教授が突然プロポーズをしてきた。 オランダで後見することになった孤児の少女が手に余り、 模範的な家庭生活を示すために、妻役を演じてほしいというのだ。 愛のない結婚は本望ではないと、泣く泣く拒むベネチアだったが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年08月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 塚田由美子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年08月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22480-4
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- 書籍番号
- I-2480 (初版R-870)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。