ハーレクイン・シリーズ
孤独な城主と囚われの娘
一夜だけでいい、あなたの愛が欲しい。
切なる願いは、非情な城主に届くのか?
土曜日、ローズマリーは朝から不安だった。 兄夫婦の死後、彼女が育てている3歳の甥を引き取りたいと、 義理の姉の兄ニコラスが突然、連絡してきたのだ。 葬儀にも顔を見せなかった人がどうして? 石油王として知られる億万長者の彼は、結婚の意思はないが、 血のつながった後継者が欲しいという。 お金のことしか考えない冷たい男性に、あの子は渡せない。 でも、ニコラスの条件に従って甥とともに城に移り住めば、 私は人生を諦めることになる。彼への思いも封印して……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年07月05日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13255-0
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- 書籍番号
- R-3255
読者レビュー
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ルンルン
ハーレクインを読むのは久しぶりでしたが、現実の世界を忘れロマンスの世界に浸りました。愛の感情のやり取りを感じるのもいいなと。ただ、個人的には二人の絡みに若干物足りなさを感じたので、次回は、もっと情熱的なのを読みたいと思いました。
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momo
お城の舞台設定が細やかで、情緒があり、ヨーロッパに旅したような気分になりながら一気に読みました。優しいヒロインと、ヒーローも事情があって孤独ゆえにヒロインには強引に接してしまうものの、本当はいい人。安心して読みすすめることができて、最後はほっとあたたかな気持ちになれる良作でした。
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マイ母
私のハーレクインへの道はペニー・ジョーダンを読むことから始まりました。今回は、亡き兄の遺児を育てる真面目な愛情あふれるヒロインが、母親からの愛情体験が無いヒーローへの愛情、そして無償の愛を教えるお話です。お金だけではない無償の愛が素敵です。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。