ハーレクイン・シリーズ
ふたりのパラダイス
求職中の看護師プルーデンスはある日、 名付け親から、オランダへ一緒に行ってほしいと頼まれる。 病気の姉エマを見舞いたいのだが、 病弱の身でひとり旅が不安だというのだ。 断りきれず、しぶしぶ同行したプルーデンスは、 エマの甥であり主治医でもあるハーソーを紹介されてびっくりする。 さっき庭園で出会った失礼な人だわ! 彼は庭師だとばかり思っていたのに……。 ハーソーの尊大な態度に腹を立てながらも、彼女はその美しい瞳に、 これまで感じたことのないときめきを覚えていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年07月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 小林町子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年07月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55408-6
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- 書籍番号
- PB-208 (初版R-732)
読者レビュー
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とろっと
プルーデンスとハーソーがなかなか上手くいかず、周りのおば様達がやきもきしながら二人を見守っているのと同じ気持ちで読んでいました。この二人は上手くいくのだろうかとホントに心配でしたが、最後はちゃんとハッピーエンドになったので、安心しました。
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モニター
穏やかな話の展開ですが、途中のヒロインの行動にはドキドキ。そんなときでもヒーローの落ち着きには人間の大きさが感じられます。周りの人たちの表情も細やかに表現されていて、ベティ・ニールズの世界観が楽しめました。読み込むほど味わい深くなる気がします。
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モニター
ヒロインがオランダへ行くことからお話が始まります。心地よいゆったりとした流れなので、読者もゆっくりとお話の世界に誘われていきます。物語が本当に瑞々しく、避暑地で過ごしているかのような清涼感もあります。だからこそ、物語の最後のシーンは豪華な高揚感が味わえます。ぜひ上質な時間を味わってみて下さい。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。