ハーレクイン・シリーズ
看護師のアビーはかつて、恋人トムを深く愛していながら別れを選んだ。 9歳のときに不慮の事故で両親を亡くした彼女は、愛すればこそ、 救急の現場で危険な任務に進んで飛びこむ彼を見ていられなかったのだ。 その後にトムの子を身ごもっていることに気づいたが、 独りで産み育てる覚悟を決め、ひっそりと遠くへ引っ越した。 ところが6年後、アビーの暮らす地に天災が起き、 救助隊として現れたトムと思いがけない再会を果たす。 ああ、あの頃と変わらない頼もしい体つき、威厳のある声……。 かつて私を不安にさせた彼に安心感を覚えるとは、なんて皮肉なの? 心乱されながらも、アビーは“秘密”を守りとおすつもりでいたが──
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年07月05日
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- 著者
- アリスン・ロバーツ
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- 訳者
- 藤倉詩音
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22474-3
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- 書籍番号
- I-2474
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モニター
映画を観ているような人間ドラマが展開される一冊。大震災に見舞われた地での再会なのでリアリティがあります。どんな時でも芯が強くぶれないヒロインと、勇敢で包容力のあるヒーロー。相手に対する変わらぬ愛と尊敬、そして6年前には感じえなかった相手の心情を思い量る気持ちが育っていく過程が丁寧に描かれていて引き込まれます。現実にありそうなシチュエーションとキャラクター達に感情移入してしまうこと間違いなしです。
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こっこ
愛か仕事か、お互いに譲れないものの違いによって別れた二人が偶然再会してしまいますが、どうしようもなく惹かれてしまう様子にキュンとしました。二人の心の移り変わりを楽しんで読んでいただきたいです。
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モニター
アビーとトムのそれぞれの「命」を大切にするストーリーに心打たれました! シークレットベビーものですが、それだけではないと感じさせる要素もありました。
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モニター
最初、将来を心配するあまり恋人との別れを選んだヒロインが理解しがたかった。度を超した心配性が生い立ちから来たものとわかってからはヒロインの気持に寄り添えた。物事を悪い方へと考えてしまう、心配症な方にお勧めしたいです。
ニュージーランド生まれの彼女は父親の仕事の関係で5歳のときから海外生活を経験した。帰国ののち小学校教師となり、医師の夫と結婚。クライストチャーチに移住後は医療関係の仕事に携わる。夫とスコットランドに滞在していたとき、小説を書き始めた。現在は救急隊員の資格を取るべく訓練中で、執筆の合間には、可能な限り現場に出ているという。