ハーレクイン・シリーズ
眠り姫の秘めた欲望
ヘイルが仕事でひと月近くも留守にして家に戻ると、妻が熱を出して眠っていた。 驚いたことに、彼女は眠ったままヘイルの名をつぶやきながら、毛布の下で自分の体を愛撫しはじめた。 妻が親指で自らの胸にそっと力を加えるのを見つめるうち、ヘイルの口が渇いてきた。 顎が上がり、ネグリジェのひだ飾りの上に、なめらかな首があらわになる。 妻が体の中央で、手の届くかぎり下のほうへ手を伸ばす。 上掛けの下で指がひくひくと動くのがわかった。 ヘイルの全身の血が騒ぎだす。妻は欲情しているのだ。 「ヘイル」彼女の動きのリズムが乱れ、呼吸も乱れた。 妻はおれの夢を見ている。おれを求めている。 ヘイルは座り直した――急な鬱血で太さと長さを増したもののために余地を作り……。
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- 頁数
- 36頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年06月05日
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- 著者
- グレース・ドタール
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- 訳者
- 藤峰みちか
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- 定価
- 220円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 9784596458629
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- 書籍番号
- DG-152
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