ハーレクイン・シリーズ
ひそやかな誓い
忘れることのできなかった誓い。
守られることのなかった誓い……。
メアリーは牧師の娘、ニックはかのヴェイル公爵の子息。 彼女は身の程知らずの恋とは知りながら、ほんの一瞬でも彼に愛され、 たとえ正式でなくとも結婚の書類に署名してもらえただけで幸せだった。 だが、戦地へと発った彼が残したのは、その思い出だけではなかった── ただ1度の契りで子を授かったことがわかり、メアリーは愕然とした。 やがて生まれた息子は、彼女も家庭教師として雇うことを条件に、 子宝に恵まれない夫婦のもとへ養子に出され、7年が過ぎた。 ある日、妻に先立たれた雇い主から強引に体を求められ、 抗ったが運の尽き、彼女はいわれなき罪で裁きにかけられてしまう。 絶望と共に法廷に立ったメアリーは、ニックの姿を目にして声を失った。 今や公爵となった彼は古い書類を手に彼女をこう呼んだ。「公爵夫人」
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年06月05日
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- 著者
- ゲイル・ウィルソン
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- 訳者
- 上木さよ子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年05月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33261-5
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- 書籍番号
- PHS-161 (初版HS-102)
作家になる前は高校で英語と世界史を教えていた。19世紀初頭の摂政期を舞台にした歴史ロマンスとロマンティック・サスペンスを書き分けながら、由緒あるRITA賞を2度も受賞し、その他50を超える賞にノミネートされた実績のある実力派。過去には、女性向けフィクション専門の組織としては世界最大のアメリカロマンス作家協会の会長を務めた。