ハーレクイン・シリーズ
イブの変身
タマラは15歳で両親を亡くしたあと、厳格な伯母に育てられた。 そのせいで禁欲的な考え方が染みつき、恋とは無縁の人生を送る彼女が堅物の婚約者を選んだのも自然のなりゆきだった。 そんなある日、タマラは休暇でひとりカリブの島を訪れた。 「彼ってとってもセクシーだと思わない?」とささやく同じ観光客の婦人の声に顔を上げると、 南国に似合わない黒ずくめの服装をした野性的な男性の姿が目にはいった。 思わず、謎めいたその男性ザッカリーをむさぼるように見つめてしまい、 タマラは激しい自己嫌悪をおぼえた。 まさかその数日後、彼に身を捧げることになるとは夢にも思わず……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年06月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 加藤しをり
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年06月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55405-5
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- 書籍番号
- PB-205 (初版R-340)
読者レビュー
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モニター
一人旅のタマラに悪夢のような出来事が起こり、そこから脱出するまでが気になり一気に読まずにはいられませんでした。しかし、序盤からザッカリーのタマラに対する態度にちょっとウンザリしました。再会しても変わらず、このまま二人の関係はどうなってしまうのだろうかと心配になりました。最後の最後で、ああ、こういう事だったんだとザッカリーの本性が分かってスッキリしました。初めてハーレクインを読みましたが、この物語は読みやすかったです。
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モニター
改めて人間は、本能に勝つことは出来ないと感じました。どんなに理屈で言い聞かせても抑えられない、でも抑えなければいけないという葛藤に切なくなりました。
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モニター
厳格な叔母に育てられ、道を外れることを恐れて真面目に生きてきたヒロインと、素直になれないヒーローのお話です。ある事件で2人の仲は急接近しますが、お互いなかなか素直になれない……。それを飛び越えてお互いを受け入れるまで目が離せません。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。