ハーレクイン・シリーズ
パーティ会場で、シャンパンのグラスを手に近づいてくる長身の男性からデジは目が離せなかった。なんてゴージャスな人なのかしら。 たくましく広い肩、魅力的な笑みをたたえたセクシーな口もと。 危険な光を放つエメラルド色の瞳に見つめられ、心臓が激しく打ちだす。 ニックと名乗った彼にダンスに誘われ、気づくとデジは唇を奪われていた。 そして抗い難い衝動に突き動かされるまま、ニックと一夜を共にするが、 情熱のあまりの激しさに怖くなり、翌朝早く彼の屋敷を逃げ出した。 もう二度とニックとは会わず、思い出だけを胸に生きていくつもりで。 やがて妊娠に気づいたデジは彼が億万長者のニック・デュランドだと知る。 彼に知られてはならない。あの夜、赤ちゃんを授かったことは……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年06月20日
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- 著者
- トレイシー・ウルフ
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- 訳者
- 瀬野莉子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年06月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51759-3
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- 書籍番号
- D-1759
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くまはくまた
官能的な一夜のプロローグが印象的ですが、心に残るのはその夜の後です。歩み寄ろうとするヒーローと、その思いを受け止めきれないヒロインの心の葛藤がおのおのの視点で丁寧に描かれています。往年のハリウッド映画のような、それでいて新しい風を感じる作品です。
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K
デジはもう少し考えて行動した方がいいのに、と思うほどちょっと記者とは思えない思い込みの激しさと注意不足でした。そんなデジを、怒りを抑えて最後には結局優しく受け入れてくれるニックの懐の深さがなんともいえない。やっぱり惚れた方が負けなのかな? デジにはイライラさせられますが、ニックが優しいから丸く収まります。デジの勘違いとニックの情熱とのやりとりが面白い作品です。
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モニター
ニックとデジの出会いは、赤い糸で結ばれたようなものだと思います。ただ、その赤い糸が、あまりにも複雑に絡みあい、なかなか思いが通い合わない二人にハラハラドキドキしながら、一気に読んでしまいました。初めてのトレイシー・ウルフの作品でしたが、次回作も楽しみになりました。
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モニター
お互いの素性をまだ知らない二人の出会い。夢のような数時間を過ごしたあとの現実的な関係。大企業VS新聞社の対立…となりそうな雲行きで、違う意味でハラハラする展開があるかと思ったけどそうはならなかった。でも、全体的に離れそうで離れない二人の葛藤が良かったです。
すばらしい小説を読むと、自分が誰でどこにいるかも忘れるほどのめり込んでしまうという。幼少の頃から本を愛していた彼女は、6歳で初めての物語を書き、10歳の頃には地元の書店にある子供向けの本をすべて読み尽くしてしまった。母親から渡された1冊のロマンス小説がその後の人生を決め、今は講師をしながら多彩なジャンルのロマンスを書いている。