ハーレクイン・シリーズ
教師のリーサは事故に遭い、友人を失ったうえ、体に大きな傷を負った。 退院後は、人前に出るのが怖くて教職に復帰できず、 婚約者もそんな彼女を見捨てて去っていった。 悲しみに沈むリーサは、傷心を癒やすため遠くの地で新生活を送ろうと、 叔母の旧友一家のもとで住み込みのナニーをすることにした。 両親を亡くした幼い双子の世話は楽しかったが、 子供たちの伯父アダムだけは彼女に容赦なく厳しい目を向けた。 秩序ばかり求める彼の姿勢には、幼子への同情や思いやりは微塵もなく、 まだ足を引きずる彼女の能力に関しても疑念を口にしてはばからない。 思わず悔し涙が溢れ、リーサの瞳に映る彼の冷たく美しい顔が歪んだ──
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年05月20日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 泉智子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年05月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22467-5
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- 書籍番号
- I-2467
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モニター
事故にあって身も心も傷ついてしまったリーサの悲観的な毎日、それゆえに初めのうちはヒーローのこともリーサ目線では居丈高でちょっと怖い印象でした。自然豊かな農場での暮らしやかわいい双子ちゃんに少しずつ癒されて、ヒロインが本来の自分を取り戻していく過程が丁寧に描かれています。早く自信を取り戻して、わかりやすいくらいメロメロなヒーローに気付いてあげて〜! と応援しながら一気読みまちがいなしです。
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ののん
事故で心と身体に傷を負ったヒロインが、悲しみと苦しみに負けず前向きに生きていこうとする姿が健気で…。だって、顔に大きな傷が残るなんて、自分だったら耐えられない。深い悲しみ故に、恋をする気持に否定的な彼女を愛するヒーロー。読みながら「負けないで! そこ、もっと押して!」と声に出ちゃいそうな展開が何度もあって…。ラストは頑なだったヒロインの心を深い愛で溶かしたヒーローの姿が素敵です。「こんな風に愛されたいな」ちょっと、羨ましくなるラストです!
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モニター
アダムとリーサの駆け引きのようなやり取りに、ドキドキハラハラしながら読んでいました。もうこのままで終わってしまうの?と思っていると最後の数ページでひっくり返されました。久しぶりにこんなに情熱的な気持ちに出あえました。
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。