ハーレクイン・シリーズ
「失礼しました、マイ・ロード」招待客のひしめく舞踏会で、 アメリカ人作家の娘カトリーナは、ぶつかってしまった男性に謝った。 知的で魅力的な彼に強く惹かれたものの、互いに名乗らぬまま別れた。 じつは彼の正体は、イギリス社交界で知らぬ者はない、 ライアンズデール公爵ジュリアン──“マイ・ロード”以上の高貴な呼びかけをされて然るべき身分だが、彼はあえて訂正せず、 アメリカから来たという彼女と気軽な会話を楽しんだのだった。 だが異国の娘とかかずらって名門の面汚しになるつもりは毛頭なかった。 一方、そうとは知る由もないカトリーナは彼への想いを募らせるが、 行く先々で出会うもことごとく無視されて胸を痛め……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年04月05日
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- 著者
- ローリー・ベンソン
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- 訳者
- 深山ちひろ
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年03月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33256-1
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- 書籍番号
- PHS-156
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モニター
育ってきた社会背景も背負っているものも何もかも違う、英国公爵のヒーローと米国作家の娘であるヒロイン。二人は出会った当初から強く惹かれ合います。自分たちの立場を考え、距離を置こうとすればするほど相手を想う気持ちが強くなっていきます。二人が一緒に読書をするシーンがあるのですが、この時代のことを考えると舞踏会でダンスをするより、心を通わせているようで何とも言えず素敵です。初めての作家さんでしたが、会話のテンポがよく一気に読んでしまいました。二人を取り巻く人達の人間関係も丁寧に書かれていて、私のお気に入りはヒーローの祖母と二人の親友です。この二人についてのスピンオフなんかもあったらなあ…と想像を膨らませてしまいました。
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モニター
名誉を重んじ義務にしばられた公爵と、独立心旺盛なアメリカ娘。出会ったとたんにお互いに惹かれあうのに、ふたりとも強情で、自分の気持ちにふたをして、出会うたびにけんかばかり。それぞれの気持ちがすけて見えるだけにやきもきしながら、一気に読んでしまいました。また、公爵のおばあ様の、かわいらしくもずるい様子はほほえましかったです。
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モニター
いままでヒストリカルは設定や用語が難しく思えて敬遠気味だったものの、この作品で思い込みが全て吹き飛びました。面白い! そしてわかりやすい。まるでラブコメ映画のようにサクサクとテンポよく進み、だれることなく一気読み。ヒーローとヒロインがまるで悪戯っ子のように秘密を共有するところにドキドキしました。二人の会話の駆け引きも面白いです。私のようなヒストリカル初心者にこそおすすめしたい素敵な作品です。
華やかな受賞歴を誇るヒストリカル作家。アメリカロマンス作家協会が優秀な新人に贈るゴールデン・ハート賞の最終選考にも残った。歴史に興味を持ち始めたのは小学校時代からで、はじめは広告のコピーライターとして文筆業をスタートさせた。余暇は博物館やアンティークショップ巡りをして過ごしている。