ハーレクイン・シリーズ
夫と離婚後、実の父にまで裏切られ、踏みつけにされたベスは傷心をいやすため、一人イタリアを訪れた。 最初の訪問地ヴェローナでオペラを見ていたとき、 幕間に後ろの席の男性に声をかけられた。黒髪にラテン系の顔立ち。 マーカス・クレイヴンと名乗るゴージャスな億万長者の彼の誘いを、 その日はうまくかわしたが、 次の日、《ロミオとジュリエット》の舞台、キャピュレットの家で再会。 さらに翌日の夜、ヴェネチアのホテルのレストランに彼が現れ、 ベスは彼に惹かれながらも、度重なる偶然の出会いに不安を覚えた。 そして部屋まで送ってきたマーカスに、強引にキスをされ……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年04月20日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 大林日名子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年04月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42099-2
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- 書籍番号
- PB-199 (初版R-952)
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モニター
ベスが、ゴージャスなマーカスの誘いに、こんなにも苛立つのはなぜ?と思いながら読んでいました。夫との離婚や実の父の裏切り。「そんなことがあれば、こうなってしまう!」と納得。べスが、マーカスのしつこさを例えで表現しているところは、読んでいて爆笑でした。ゴージャスなマーカスになら、追いかけられてもいいのにな・・・。
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モニター
とにかくかわいそうなヒロインと謎めいたヒーローとのやりとりに、ドキドキが止まりませんでした。ヒロインと母親の関係もとても素敵で、羨ましく思います。悪役にもっと制裁を加えたくなりましたが、最後の2人の爽やかなラストに、そんな気持ちもなくなりました。面白くて読みやすかったです!
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aymoo
さすが作者が「稀代のストーリーテラー」なだけあって、ページが進むたびに「新しい真実」と「新しい謎」の扉が次から次へと開く感覚で、あっという間に読んでしまいました。少し危なっかしいヒロインをはじめとした多彩なキャラクター達が魅力的なことも加えて、良質なサスペンスを読ませてもらった気分で読後感もすごくお得でした。
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モニター
心に傷を負ったヒロインは、母に勧められたイタリアへ行きます。その時の母のアドバイス通り人生最高の体験をし、心の澱が吐き出された時、ヒーローに声をかけられます。そのことに不快感を覚えますが、行く先々でヒーローが優しく声をかけてきます。ヒロインが旅先で心を揺さぶられる光景を見ている時に、ヒーローがヒロインの気持ちを代弁するかのような言葉をかけるシーンは本当にロマンティックです。「月が綺麗ですね」に通じるものを感じます。読者も一緒に素敵な旅行をしている雰囲気も味わえるので、上質なロマンスを楽しめます。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の1人。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年に見事デビューを果たす。以来、数多くの作品を生み続け、2015年にはアメリカロマンス作家協会から、その功績を称える功労賞を授与された。エリザベス女王からも目覚ましい活躍を認められている。