ハーレクイン・シリーズ

氷の伯爵
愛など不必要な難攻不落の伯爵が、身分も財産も何もない私を……?
“氷の伯爵”の異名をとる独身主義のダレンヴィル伯爵マグナスが、年頃の令嬢を集めてパーティーを催し、花嫁を探すと言い出した。会場の手伝いをすることになった家庭教師タレイア・ロビンソンは、招待者の条件とやらを漏れ聞いて、伯爵の高慢さにあきれ返った。血統がよく、歯が丈夫で腰の大きい、気性が穏やかな貴婦人?まるで繁殖用の雌馬を探しているかのような言い草だわ!だがパーティーが無事に終わったとき、伯爵は思いがけず、その条件をまるで満たさない女性を花嫁に指名した。「ミス・ロビンソン、式はできるだけ早く執り行いたい……」
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年03月05日
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- 著者
- アン・グレイシー
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 906円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-33255-4
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- 書籍番号
- PHS-155 (初版HS-169)
オーストラリア生まれ。スコットランド、マレーシア、ギリシアと、世界各国で過ごしてきた。英国の19世紀摂政時代に興味を持ったのは11歳のときで、果敢にも図書館でジョージェット・ヘイヤーを借りたのが、歴史ロマンス小説に接した最初の機会だった。現在は故郷オーストラリアに暮らしている。