ハーレクイン・シリーズ
グレイスは16歳のときに流行り病で両親を亡くしたあと、 将来を誓った婚約者までも海戦で失い、叔父の家に身を寄せた。 最初こそ良好だった叔父との関係は、しかしある晩を境に一変し、 いっそ死んでしまいたくなるような虐待を受ける日々が始まった。 やっと出席を許された舞踏会で、グレイスは凛とした気品を保つが、 相続財産も持参金もないとあっては、見向きもされない“壁の花”。 ところが、一人の男性が近づいてきた──よからぬ噂のある伯爵位継承者 ケイン・モーリーは、満座のなかいきなり彼女に結婚を申し込んだ。 こんなみすぼらしいドレスをまとった私を花嫁にしたいというの? 求婚の衝撃と空腹のつらさが重なり、グレイスは気を失った……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年03月05日
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- 著者
- リン・ストーン
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- 訳者
- 相野みちる
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年02月16日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33254-7
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- 書籍番号
- PHS-154
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ぐーちゃん
普通のシンデレラストーリーと思いきや、次から次へと事件が起こり、ハラハラドキドキの連続。ロマンスとサスペンスの両輪のバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まりませんでした。茶々を入れるヒーローの親友等、登場人物達も魅力的。それぞれ傷ついて自分を失っていたヒーローとヒロインが、事件と相手への思いを通して本来の自分へと戻って行く、再生の物語でもあります。エピローグがこれまた素敵で、ザ・ハッピーエンド!
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もちー
ケインの痛々しいプロローグから始まり、はらはらするシーン満載のサスペンス風ストーリーです.。ケインはダンディで行動的な男性ですが、ヒロインのグレイスも、活動的で知的な女性。襲撃されるときグレイスがとった行動が最高に良かったです! 襲撃の犯人は誰なのか、先が読めずドキドキしました。狙われている中での2人のロマンス・・・ドキドキでした♥
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紗茅
哀しみや過去の闇を抱えた2人がお互いに心を許し惹かれあう姿に読み出すと止まらなかった。まさにシンデレラストーリー。ヒロインの隠された本当の性格も取り巻く人たちに刺激を与え続けていたりして魅力的に映ります。個人的にはケインの友人のトレントの存在やケインの甘い魅惑的な囁きに胸が高鳴りました。ヒストリカル好きには是非読んでいただきたい。ハマります。
文章を書くのも、絵を描くのも大好きで、一時期はイラストレーターとして働いていた。ロマンス小説を執筆するきっかけとなったのは、表紙のイラストの仕事を探していたとき。ふと本の内容に興味を持ち、書いてみることを思い立った。すでにロマンス小説の愛読者だったため、無理なく書くことができたと語る。現在は夫とともにアラバマ州に住み、近くに子や孫もいて、若い登場人物の性格を考える際に一役買っているという。