ハーレクイン・シリーズ
1900年アトランタ。二十歳のクレアは自動車整備工の叔父を手伝い、 全身すすだらけになりながらも、毎日楽しく暮らしていた。 だがある日、最愛の叔父が急死し、彼女は天涯孤独になってしまった。 生きるよすがを失った不安と悲しみに押し潰されそうになっていると、 かねてより慕う裕福な銀行家のジョンから結婚を申し込まれた。 突然の申し出に驚くとともに胸を高鳴らせるクレアだったが、 ほどなく、ジョンのひどい仕打ちに打ちのめされる── この結婚は、今は彼の上司の妻である元婚約者との噂を避けるための見せかけにすぎないことを、露骨に冷淡な態度で示されたのだ。 しかも彼は、美しき元婚約者にいまだに想いを寄せているようで……。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年02月20日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 香野純
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- 定価
- 1,181円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年02月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80089-3
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- 書籍番号
- PS-89
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モニター
始めは、どうなってしまうのだろうと思いながら読んでいましたが、ヒロインのヒーローを思う気持ちの強さに惹かれ、アッという間に物語に引き込まれてしまいました。ハラハラドキドキしたい方は、ぜひおすすめします。人の心は、なかなか思うようにはいきませんが、ヒロインの性格や自立心の強さ、どれをとっても素敵でした。
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693段
ヒロインのクレアは、自分の居場所は自分で作るという、前向きで逆境でも信念を曲げない、現代的で魅力的な女性。ただ時代は自動車もまだ珍しいような古い時代。ヒーローのジョンは、そんな先進的なクレアの魅力を認められず、可憐で妖艶でもあり男性に甘えるダイアンに首ったけ。その絶望的な状況を、クレアがいかに跳ね返していくのか。気づけば力を入れて応援していて、意表を突かれて感心したり、ヒーローを守ろうとするたくましいヒロインに魅了されっぱなしです。事件も巻き起こり、後半の展開は目が離せませんでした。
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モニター
ヒロインのクレアの人を思う気持ちや手に職を持って先を見据える姿がとても素敵でした。最初から最後まで読みやすくて、316ページをさくさくと読めました。後味が良いので、空いた時間に読むのに丁度いい作品だと思います。
シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の1人。各紙のベストセラーリストにもたびたび登場している。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続ける。大の親日家として知られており、日本の言葉と文化を学んでいる。ジョージア州在住。