ハーレクイン・シリーズ
侯爵と屋根裏のシンデレラ
ひとりで屋根裏部屋にいるほうが、
孤独を感じなくてすむのに……。
家族を失ったヘスターは伯父の家の屋根裏に住み、下働きをしている。 ある日、屋敷近くの道を歩いていたとき、 勢いよく駆けてきた馬車に轢かれかけ、どぶに落ちてしまった。 馬車から降りてくる男性を見て、彼女はあっと驚いた。 黒髪に真っ黒な瞳、服まで黒ずくめの彼は、レンズボロウ侯爵──伯母から、従妹の見合い相手と聞かされている人物だった。 彼は泥だらけのヘスターに蔑みの一瞥をくれると、 謝るどころか罵りの言葉を放ち、連れの馬番に言いつけた。 「時間を無駄にしている場合ではない、持ち場に戻れ!」 そして再び馬車に戻り、伯父の屋敷へと走り去っていった。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年02月05日
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- 著者
- アニー・バロウズ
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- 訳者
- 泉智子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年01月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33252-3
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- 書籍番号
- PHS-152
読者レビュー
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モニター
傲慢な侯爵が、ヘスターへの気持ちを自覚してからが面白いです。最初の出会いから、次第に変わっていく侯爵が素敵です。ヘスターの背負う過去など話の先行きが気になり、あっという間に読んでしまいました。
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mint
シンデレラという儚げなイメージを持って読むとおよそヒロインのへスターとは違うなって読んでいくうちに感じました。ちょっと「高慢と偏見」を思い起こしたりしたけれど、それとも全然違う。挑戦的な火花が恋の火花にいつ変わるのか楽しみながら読みました。幼なじみのライオネルが最低だからへスターには幸せになって欲しいです。
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モニター
シンデレラというよりは美女と野獣的な感じのストーリーでした。アニー・バロウズさんの本は初めてでしたが、ストーリーに惹きこまれ一気に読めました。
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ゆり
続きが気になり、一気に読んでしまいました。ヘスターがなぜ屋根裏にいるのか、男性が苦手なのかが分かるシーンは辛かったです。けれど、自分の気持ちに正直になれたヘスターは強いなって感じました。
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路を決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。