ハーレクイン・シリーズ
しあわせな出会い
ベティ・ニールズ選集 12
意地悪な継母にこき使われる日々──
そんな娘に訪れる、しあわせな出会い。
クレシダは父亡きあとも、身勝手で冷たい継母と暮らしていた。 父が遺した家や財産はすべて継母の支配下にあったが、 生まれたときから面倒をみてくれている老家政婦モギーの身を案じ、 彼女は家を出ていく気になれずにいた。 ある日、捨て犬を助けた拍子に足を怪我して動けずにいたところ、 通りがかりのオランダ人医師オルドリックに助けられた。 その後も気にかけてくれる彼に、クレシダは淡い恋心を抱き始める。 やがて、モギーが終身年金を受けられることになり、 クレシダもさる老婦人の話し相手の仕事を得て自立することになった── すべては、オルドリックの密かな計らいとも知らずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年02月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 永幡みちこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年02月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22456-9
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- 書籍番号
- I-2456 (初版R-1063)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
読者レビュー
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モニター
シンデレラ物語のようでした。ヒロインと彼女の愛するヒーローは微妙な距離を保ちつつ物語は進展していきます。もどかしさがつのるけど読む価値があります。
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やすは
英国ロマンス小説でお相手がオランダ人というのは珍しいと思う。私たちが持っているオランダに対してのイメージというと、鎖国中唯一の貿易相手兼蘭学を教えてくれた国。お付合いが長い割には風俗・習慣等をよく知らない国。日本でクリスマスのイメージは英米だから、特に興味深い。ストーリー的には半ばから後半にかけての疾走感はスリル満載でドキドキ。ただ二人が愛を確信しあった後が少々物足りないが、反面、余韻を噛みしめられて良いと思う。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。