ハーレクイン・シリーズ
親に捨てられ、農家の養女として育ったロージーには姓がなかった。 19歳になると、貧しく欲深な養父により娼館に売られ、 いま、男たちの劣情の目にさらされながら競りが始まろうとしていた。 顔は泥で汚れ、乱れた髪に裸足という姿で樽の上に立ち、 飛び交う野卑な言葉に、ロージーは屈辱の涙をぐっとこらえた。 いよいよ競りが始まり、彼女の値がどんどんつり上がるなか、 高額で競り落としたのは、羽根飾りの帽子をかぶった伊達な騎士だった。 こんなにすてきなお方が、どうしてあたしなんかを求めて……。 だが、落札者サー・アンドリューはまったく別のことを考えていた── さて、12日後の王の宴会までにこれを貴婦人に仕立てられるだろうか?
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年01月05日
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- 著者
- トーリ・フィリップス
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年12月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33251-6
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- 書籍番号
- PHS-151 (初版HS-104)
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モニター
貴婦人に育てられるかを賭けるという、随分前に観た「マイフェアレディ」のようなストーリーでしたが、ヒロインが健気で、めげない強さがあります。ヒーローとは年の差カップルで、ヒロインにメロメロなので楽しく読めました。
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モニターR
キャヴェンディッシュ家シリーズのスピンオフ。このシリーズは数冊読んでいたので、その意味でも楽しく読めました。ワイルド系ヒーローが好みなので、伊達男ヒーローはちょっと物足りない感じがしましたが、年の差恋愛なので読み終わってみるとこの話にはピッタリだったと納得です。このヒロインを苦難から救うは、若い騎士では力不足ですから! ヒロインが「騎士様」と呼びかけるところも、年の差と格差を感じさせてツボでした。
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モニター
再版なので懐かしく読み返しました。一度読んだ事があるのでストーリー自体はわかっていましたがなかなか楽しめました。大好きなシリーズで昔夢中で読んでいた頃を思い出しました。懐かしいキャヴェンディッシュ家の人達に再会できてよかったです。
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モニター
少しずつ読んでいこうとしましたが、また一気に読んでしまいました。これほど胸を高鳴らせる作品は他にありません。
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むん
他の方も仰っていますが端的に言うと中世のマイフェアレディ。歳上で実力も備えた伊達男な騎士とのロマンスで、はすっぱなヒロインが恋を知り、魅力的な淑女として成長していく過程を楽しめます。ただ、ヒロインはヒーローにはじめてを捧げるべき、ヒーローはヒロインの窮地に何があろうと間に合うべき!な方には少し靄がかるかもしれません。
カリフォルニア州サンディエゴにある大学を卒業後、女優、脚本家、詩人と多方面で活動を続けてきた。シェークスピア作品を含め、数多くの劇の演出も手がけている。ヴァージニア州在住。