ハーレクイン・シリーズ
ローレルはグレイ家の広大な屋敷の門の前に立った。今日からここで養育係としての新しい生活が始まる。紛争地域で過ごした過酷な日々の記憶を葬り去り、静かに暮らすことが今の夢だ。その夢を、グレイ家の当主チャールズが無残に打ち砕いた。人を寄せつけない表情で君は若すぎると言い渡し、いきなりローレルを解雇したのだ。だが、チャールズの娘を一目見たローレルは確信した。母親を亡くして傷ついたこの子には私が必要だ。そしてたぶん、頑固すぎる父親にも。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年09月20日
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- 著者
- エリザベス・ハービソン
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- 訳者
- 有森ジュン
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22049-3
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- 書籍番号
- I-2049
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モニター
私が読んだことのあるハーレクインの中では珍しく、落ち着いた穏やかに愛を育んでいく物語でした。と、同時に結末に物足りなさも感じました。もう少しローレルのいた紛争地域での事件解決とかのハッピーなニュースも欲しかったです。三姉妹のシリーズもののようなので、合わせて読んでみたいです。
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モニター
養護施設で育ち、その後養子にもらわれてからも過酷な運命の中で生きてきたローレル。今度こそ、と平和な暮らしを求める彼女の強さ、自らの運命を切り開いていこうとする力に共感できた。愛を知らずに生きてきたチャールズ、今にも壊れそうなほど繊細なペニーと登場人物が少ないのでわかりやすく、丁寧に人物像が描かれている。ローレルの二人の姉達の物語も是非読んでみたいと思った。
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モニター
養育係としてやってきた家の当主は頑固でかたくなな男性。主人公は持ち前の強い意志と自分のやり方で、どんどんこの家に新しい風を吹き込んでいきます。いつしかそんな彼女に惹かれていく当主の微妙な愛情表現がなんともいえません。大切なものを思い出した彼と、実は細やかな愛情をもった主人公。お互いがどんないに大切な存在かを知るところで、すてきなハッピーエンドが待っています。
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モニター
お互いの立場が素直になることを邪魔する事はよくあります。でも、ダメだってわかっていてもその気持ちを抑えることなんて出来ませんよね。周りで見ていたらよくわかるのに、本人同士には気付かない事とか、読んでいて、二人を応援したくなりました。人間って苦しい事と幸せになる事が同じ割合であるのではと感じさせるものがたりでした。
物心ついたころからロマンス小説の熱心な読者だったという。作家になろうと思ったのは小学生のころ。料理の本を三冊出版したのち、ロマンス小説の執筆を思い立った。現在、夫と娘に息子、二匹の犬とともにメリーランドに住む。