ハーレクイン・シリーズ
かつて婚約者に裏切られてぼろぼろになったビバリーにとって、 フロリダの小さな町で宿を営むことが心のよりどころだった。 きれいな花が咲く庭の手入れや、おいしいお菓子作りなど、 みんなの喜ぶ顔が見たくて一生懸命にお客さんをもてなしてきた。 ときどきオーナーのエリックとも楽しい時間を過ごし、 いつしか彼と言葉を交わすだけで幸せを感じるようになっていた。 そんなある日、宿にどこぞの悪漢が押し入り、 事件を知ったエリックが遠くから駆けつけてくれた。 ビバリーは彼の優しい瞳と言葉に安心し、さらに恋心を募らせた── じつは彼が、けがれなき彼女が恋すべきでない相手とも知らずに。
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- 頁数
- 272頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年11月20日
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- 訳者
- 佐藤奈緒子
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- 定価
- 1,181円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80087-9
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- 書籍番号
- PS-87
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雲霧仁左衛門
穏やかな街に起こったある事件がきっかけで、物理的に近づいた二人の距離。でもそこからのハッピーエンドまでの道のりはそりゃあもうじれったく感じました。過去ゆえに相手に踏み込めないヒーローと、過去ゆえに臆病なヒロインの葛藤を超えた先にある幸せ。凄いのは超えた先にさらに嬉しいことがあり、ハッピーエンドのおまけのハッピーエンドのようでした他シリーズも読んでみたくなります。
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モニター
素朴で純粋な愛の形が描かれているように思いました。宿を経営するビバリーとオーナーであるエリックとの友情に近いような愛を深めていく様子が丁寧に表現されていて、気持ちが和やかになった気がします。周りの人間関係も穏やかでありながら、複雑に絡み合っているのも面白味の一つであると思います。
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モニター
読み始めは、頭の中で登場人物を整理しましたが、日記形式になっていたので読み易く、物語全体の筋が通っていて本当に心温まる物語でした。ヒーローが大富豪の傲慢ないつものヒーローではなく、ちゃんと人の心を理解し、ヒロインを支えてくれるヒーローで、すごく好感が持てました。クリスマス前に、今の自分の幸せを見つめ直して、周りの人々に感謝できるような、そんな優しい気持ちになる素敵な物語です。
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モニター
アーミッシュという馴染みのない文化が背景にあったため最初は疑問符ばかり浮かんでいましたが、読み進めるうちに世界観に馴染んで楽しく読むことができました。ヒロインの性格に最初はイマイチ共感しにくかったですが、偏見から解放されて視野が広がり愛に満ちた人間に成長する様子が穏やかに描かれていて、読後はさわやかでした。
ニューヨークタイムズとUSAトゥデイのベストセラー作家。アメリカのクリスチャン・フィクション作家に贈られる栄えあるキャロル賞で最終選考に残り、ホルト・メダリオン賞を2度受賞した経歴を持つ。執筆活動の合間には、ダックスフントを散歩させたり、焼き菓子を作ったりしている。オハイオ州南部在住。