ハーレクイン・シリーズ
キャロは父の選んだ相手と結婚させられ、我が身の薄命を嘆いた。 妻を所有物のようにあつかう結婚相手にひどく虐げられ、 長く耐え忍んだすえに、彼女はとうとう夫のもとを逃げ出した。 実家に戻って泣きながら父に窮状を訴えたものの、 結婚相手の流した根も葉もない噂のせいで勘当されてしまう。 もう、私には消え入る以外に道は残されていないのね……。 望みを失ったキャロは知人の屋敷を訪れ、危険な薬を衝動的にのんだ。 意識が遠のくなか、彼女の瞳にハンサムな救世主の姿が映る── それは16歳のキャロが恋い焦がれた孤高の侯爵、セバスチャンだった!
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年11月05日
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- 著者
- マーガリート・ケイ
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- 訳者
- 日向ひらり
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年10月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33246-2
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- 書籍番号
- PHS-146
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モニター
オープニングからヒロインのどん底な境遇に驚き、胸が痛くなりました。女性の立場が弱かった時代の、ヒーローとヒロインの絡まりあった出会いと別れ、切ないシーンがまるで映画を観ているようでした。お互いに想い合っているのに、どうにもできないもどかしさ。最後までハラハラしながら読み進めました。
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モニター
ハーレクインのなかでもヒストリカルが好きでよく読んでいます。冒頭では、ひょっとして、主人公を看病するうちにお互いの気持ちに変化が…という、お約束のようなパターンなの?と思いましたが、読み進んでいくと、全く違う。女性が意外と、強い? これは、ハッピーエンドを迎えられずに終わるのでは?と、ハラハラしました。意外な人が、二人を幸せにしてくれました。幸せになった二人の姿をもう少し読みたかったな。
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モニター
爵位のある階級の人たちの恋が凄く神秘的でした。キャロは愛している人がいながら、愛して欲しいと望む父の期待に応えようと、他の人と結婚して傷付いてしまった。やっと愛し合う二人の心が結ばれても世間のしがらみが二人を妨げる。ハッピーに終われるのかハラハラしました。
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モニター
父親の決めた結婚をさせられたヒロインは暴力を振るう夫から逃げ出す。父親にも見放されたヒロインを助けたのが昔恋い焦がれたヒーローだった。放蕩者といわれているヒーローの本当の姿がすてきです。
スコットランドに生まれ育つ。グラスゴー大学で法律を学んだが、卒業後は異分野に進み、仕事の傍ら通信制大学で歴史の造詣を深めた。9歳にして詩作コンテストで優勝した才能は、のちに大好きなヒストリカル小説の執筆に発揮され、ミルズ&ブーンからデビュー作が出版された。