ハーレクイン・シリーズ
エスタンシアの雄牛
3年前、スペイン人公爵の夫ルイの愛が偽りと知ったダヴィーナは、 生まれたばかりの息子ジャミーを連れてイギリスに帰ってきた。 私は、ルイが本当に愛する女性の身代わりにすぎない……。 その思いがダヴィーナをさいなみ、みずから身を引くほかなかった。 ところが最近になってルイが手紙をよこし、 ジャミーを跡継ぎとして自分のてもとで育てたいという。 いまさら、なぜ? 悩んだ末、ダヴィーナはジャミーのためを思い屈辱を覚悟のうえで、スペインのルイの城へ戻ることにした。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2016年11月20日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 小谷正子
-
- 定価
- 713円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2016年11月02日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-42085-5
-
- 書籍番号
- PB-185 (初版R-442)
読者レビュー
-
モニター
人間が持つ、ありとあらゆる感情のもつれが終始描かれていて、飽きさせませんでした。登場人物それぞれが、弱みをもちつつも魅力的に描かれていて、引き込まれました。
-
花火友だち
じれったくってじれったくって。もうなんで~って思いながら。早く気づいてって願いながら。最後にあっと思いましたが、ホッとしました! 息子がかわいい。
-
mog
ダヴィーナは愛する夫のために自ら身をひく、純粋な女性ですが、母としての強さも併せ持っています。一方、ルイは尊大傲慢な上、車椅子生活を余儀なくされ、ますます自虐的になっています。そんな二人がお互いの本音をぶつけあうのはいつだろうと、じれったく思いながら読み進んでいきます。夫の足の機能を回復させようと立ち上がったダヴィーナ。その後は…最後までゆっくりあせらず楽しめる作品です。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。