ハーレクイン・シリーズ
まぶたの裏の花嫁
あなたには決して見えない。
私の笑顔も涙も、この愛さえも。
海辺の村で暮らすキムは叔母を亡くし、天涯孤独の身だった。 家を売り、町へ出て働く決意をしていた彼女の前に現れたのが、 少し前から丘の上に住む盲目の謎めいた男性アダムだ。 孤独な彼の世話をするうち、ふたりは急速に親しくなっていった。 キムが村を離れる日が迫るなか、突然アダムから結婚を申しこまれる。 きっと彼は手となり足となる人が欲しいだけなんだわ。 そうとわかってはいても、彼をこのまま暗闇のなかに置いておけない。 心優しい彼女は、愛のないプロポーズに傷つきながらも、 小さな声で“イエス”と答えるのだった……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年11月20日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 後藤美香
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22444-6
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- 書籍番号
- I-2444
読者レビュー
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とみちゃん
ヒロインは父親を介護した経験から、盲目となったヒーローにどのように対応したらいいか自然と身についていて、それがヒーローに安らぎを与え、一緒にいたいとプロポーズをしたのではないでしょうか。ヒロインへの伝え方が不器用なヒーローです。性格も良く献身的なヒロインが辛い思いをするところがあって、とても切なく悲しくなりますが、納得のいく結末に、あ~良かったと思える作品でした。
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黒豆茶
心優しいヒロインのキムが、最初は親切心からだったのが、次第にヒーローに惹かれていく様がいじらしくもとても可愛らしかったのであっという間に読み終えてしまいました。
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yumi
キムの優しさと率直さがアダムの心に届きハッピーエンドになるのだが、キムの自信のないところが可愛くもあり、応援したくなりました。
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。