ハーレクイン・シリーズ
アリスは祖母と、女手ひとつで育ててくれた母を相次いで亡くし、 かつて自分たちを捨てた父を捜しに異国へやってきた。 母の遺品を手がかりにたどり着いた豪邸で、 ジュリアンという魅力的な男性に出迎えられ、驚愕の事実を告げられる。 若妻を娶った父は、妻を出産時に亡くしたうえ、事故で他界したという。 ジュリアンは若妻の兄で、妹の遺した赤ん坊の後見人だった。 彼は明らかにアリスの父のことをよく思っておらず、 その娘である彼女にも見下すような態度をとった。 だが、麻疹にかかり泣き叫ぶ異母弟を見かねて世話をするアリスに、 ジュリアンがいきなり懇願した。「僕には……君の助けが必要だ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年11月20日
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- 著者
- アリスン・ロバーツ
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- 訳者
- 北園えりか
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22443-9
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- 書籍番号
- I-2443
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モニター
アリスン・ロバーツの作品は、今回初めて読みました。三カ月の赤ちゃんにかかわるお話で、二人がお互いの気持ちに気づいていく過程では、温かな気持ちにしてくれました。憎まれキャラの祖母が、最後までそのままだったけど、変に皆いい人で終わらないところがかえって良かったです。アリスの行動は、よくやったぞと応援してしまいました。作品の中でジュリアンの作るお料理が美味しそうだったので、食べてみたくなりました。
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モニター
久しくイマージュシリーズを手にしていませんでしたが、男女の情熱や熱烈な恋だけでなく、心温まるお話を読ませていただいたなと思います。ヒーローが素敵、ヒロインが素敵の前に、二人とも共通して“ただ愛情のこもった家庭が欲しいだけ”という思いに切なくなりました。受け継がれていく「愛情」の象徴として、ぬいぐるみという小道具がまた素敵です。
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たまりちゃん
寒いスコットランドから暖かい南フランスに唯一の肉親を訪ねて、心が凍るような体験をするヒロイン。一筋の光のように登場する赤ん坊。そして華やかな世界とは裏腹に、心冷たいセレブのように見えるヒーロー。ストーリーに、甘いフランス語の響きや、料理、ワインなどなど・・・酔いしれながら冬の欧州に飛んで行けました。
ニュージーランド生まれの彼女は父親の仕事の関係で5歳のときから海外生活を経験した。帰国ののち小学校教師となり、医師の夫と結婚。クライストチャーチに移住後は医療関係の仕事に携わる。夫とスコットランドに滞在していたとき、小説を書き始めた。現在は救急隊員の資格を取るべく訓練中で、執筆の合間には、可能な限り現場に出ているという。