ハーレクイン・シリーズ
リカルドとの結婚はリリーにとって夢そのものだった。 貧しい農場育ちの地味な娘が、大実業家の彼と結ばれたのだから。 だが、仕事第一で妻を顧みない夫に孤独を強め、彼女は家を出た。 1年後、夫から、離婚を発表するので家に戻れと連絡が来る。 意を決し訪ねると彼は言い放った。あと6か月結婚を続ける、と。 父から会社の経営権を譲られる条件が、妻との和解だからという。 離婚の決意は固かったのに、眼光鋭く見つめられると抗えない── リリーはやむなく条件をのんだ。そのときはまだ、 彼への消せぬ想いに身を投じ、妊娠するとは思ってもいなかった。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年10月20日
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- 著者
- ジェニファー・ヘイワード
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- 訳者
- 柴田礼子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年10月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13196-6
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- 書籍番号
- R-3196
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モニター
相手を愛しすぎて嫌われたくなくて、言えない事って確かにあると思います。秘密を抱え、必死に孤独に耐えたヒロインに胸が痛みました。ヒロインの気持ちに寄り添おうとしないヒーローの言動にイラッとすることがありましたが、終盤にやっと彼女のすべての秘密を知った彼が過去を振り返り自問自答する姿に溜飲が下がりました。
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モニター
ワイン業界の大物の夫と離婚を望むスポーツ理学療法士の妻、別居から1年が過ぎ、夫から離婚を発表するから家に戻るようにと連絡があって…。出だしから何か予期せぬ事が起こりそうな気配。仕事第一の夫から離婚を認めるための条件を出され当惑するも条件を飲まざるをえません。今でも愛しているが故に夫の出した条件が妻の心を乱します。夫は、なかなかの策士。なかなか本心が見えずやきもきしました。
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モニター
イタリア人らしい情熱的な内容です。破綻してしまった結婚生活でも、そこに愛があればやり直せるし、無くても双方が歩み寄ろうと努力する姿勢さえあれば、愛情が湧くチャンスはいつだって得られる……。だって、元々そういう想いで結婚したはずなのだから。と、語りかけられているようでした。結婚したから幸せか、離婚したら幸せか……主人公リリーが幸せを掴む為のピースは、あなた自身の目で確認してください。
悩めるティーンエイジャーだったころ、姉のハーレクインをくすねて読んだのが、ロマンス小説との出会いだった。19歳のとき、初めて書いた小説を投稿するも、あっけなく不採用に。そのとき母に言われた「あなたにはもっと人生経験が必要ね」という言葉に従い、広報の職に就いた。名だたる企業のCEOと共に世界中を旅して回った経験が、確かに今の仕事に役立っているという。2012年、ハーレクインの新人作家コンテストで入賞し、ついにデビューを飾った。カナダ、トロント在住。