ハーレクイン・シリーズ
看護師長のフィービーは、結婚退職を決めた看護師の妹に泣きつかれ、 彼女になりすましてオランダの病院に勤務することになった。 ボスで名医のドクター・ルシウス・ファン・ソメレンは、 妹の話では少しぼんやりした仕事の虫ということだった。 ところが、対面した相手は青く輝く瞳が印象的な男性で、 すぐにフィービーが妹の替え玉であることを見抜いた。 怒ることなく事情に耳を傾ける彼は、包容力のある大人そのもので、 まだ本当の恋を知らないフィービーはかすかに胸をときめかせた。 けれど、招待されて訪れた彼の家には、反抗的な幼い息子と、 敵対心をあらわにした若く美しい家庭教師が待ち受けていて……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年10月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 山本みと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年10月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22440-8
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- 書籍番号
- I-2440
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モニター
自分勝手な妹の頼みを聞いて身代わりを引き受けてしまうヒロイン。最初からハラハラしました。今回も強烈なライバルが待ち構えていましたね。ヒーローも鈍いんだか鋭いんだか…。幻の作品が発掘されてよかったです。
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すいれん
年上のクールな医師と看護師長フィービーの恋愛模様、そしてその周りを彩る脇役がとてもスリリングで大変面白い作品です。
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モニター
べティ・ニールズらしいヒーロー優先の話です。ヒロインはドクターに恋をしますが、ドクターの息子の家庭教師に意地悪をされヒーローとの間も邪魔され、なかなかヒーローの気持ちがつかめずにいます。ヒーローが自分と結婚したい野望を持つ家庭教師の存在に気がつかないどんくささが腹立たしいですが、いつもヒロインだけが右往左往する感じです。ちょっと物足りない感じが残ります。
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おこたん
ベティお得意のドクターとナースの物語なのですが、大人なドクターが、完全ではないところが新鮮な気がしました。廃屋に閉じ込められたり、いじめられたりと、災難は続きますが、ヒーローの存在がほっとさせてくれます。風景描写も良かったです。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。