ハーレクイン・シリーズ
上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。 母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、 そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、 路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。 ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。 わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人……? だがルーシーの期待も空しく、その紳士──キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。 父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、 伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年09月05日
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- 著者
- エリザベス・ロールズ
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- 訳者
- 小林ルミ子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年08月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33242-4
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- 書籍番号
- PHS-142
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モニター
ヒロインが自分の境遇にも負けずに強くあるにもかかわらず心はとても優しく、素直なところにとても魅力を感じました。ヒーローもヒロインを守ろうと奮闘する姿が素敵でした! おすすめです!!
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りゅう
何も悪くない美少女、ルーシーの貧困生活がリアルに描かれていて、可愛そうでした…。チェスの勝負の後の、初めてのキスシーンの時の服装やシチュエーションも、ドレスやきれいなお部屋じゃないし…。でも、ドキドキしました!! 感情移入したサブキャラは、フィッチ君。子供なので、お相手の対象外なんだけど、この子、ルーシーを女の子として好きだったんだろうと思うと切ない…。それにしても、登場人物が紳士以外の人が多すぎです。お金にがめつい人、乱暴者、犯罪者…。余計に紳士のキャンボーン伯爵様が素敵に思えます!
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yuripeko
とても読みやすく、すいすい読めました。主人公たちの心情が丁寧に描かれているので、感情移入しやすいです。逆境にあっても自分を見失わず、健気に頑張るヒロインを応援したくなります。また、ヒーローの伯爵もかっこよく、真面目で純粋なヒロインと関わったことで、どう変わっていくかも読みどころです。私の好きな時代背景で、当時の雰囲気も味わえながら、物語を楽しめたのも良かったです。
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モニター
上流階級に生まれているにもかかわらず、貧しい生活の中で懸命に生きていこうとするヒロインに心打たれました。ヒロインを愛人に迎えたいと言うヒーローですが、正義感があり真面目でとてもいい人。そしてヒロインに初めから惹かれているのがわかるので、安心して読んでいられました。お似合いのカップルで二人が幸せになれて良かったと思いました。
イギリスのケント生まれ。幼少期を過ごしたオーストラリアのメルボルン、パプア・ニューギニアの生活が執筆に興味を抱くきっかけとなった。ニューサウスウェールズ大学では音楽学を専攻し、音楽教師も経験。現在はメルボルンに暮らしている。