ハーレクイン・シリーズ
すべては5年前の夜に起きた、あの忌まわしい出来事のせいだ。 18歳の大学生モーガンはその日、二人組の男に襲われかけた。 すんでのところで助かったのは、彼女が恋い焦がれていた大学講師スティーブが偶然通りかかったおかげだった。 だがどういうわけか自宅へ送り届けてくれた彼の目は冷ややかで、 さらに追い打ちをかけるように父親から侮蔑的な罵倒を受けて、 彼女の心は粉々に砕かれてしまった。 以来、モーガンは男性を遠ざけて暮らしてきた──今日までは。 「また会えてうれしいよ。もっとも君は気分が悪そうに見えるが」 スティーブ! 二度と会いたくなかったのに。なぜ突然現れたの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年09月20日
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- 訳者
- あべ朱里
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年09月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42079-4
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- 書籍番号
- PB-179 (初版I-157)
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モニター
ヒーローの強引さが面白いです。冷凍庫のように凍ったヒロインの心を溶かしてゆくことができるのか、ヒロインは恋をするようになるのか? 気になって一気に読んでしまいました。サブキャラの陽気なライアンも個性にあふれ、その優しさに惹かれました。
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モニター
強引ヒーローと、心に傷を持ち愛に臆病なヒロインという定番の設定。でも定番ゆえにヒロインの心の動きにじっくりと焦点をあわせた作品です。脇役だけど、ヒロインの友人ライアンの存在も秀逸。二人の会話が要所要所に入ってテンポ良く、ユーモアをプラス。お約束の「嫌な女」の存在もただ意地悪だけじゃないようで気になります。なにより、最後まで本音を出さないヒーローの本音が知りたくて一気読みしました。
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三毛猫
30年以上も前の作品でそこかしこに“レコード”とか“電話のベル”とか当時を懐かしむ言葉、場面が多々あり胸がいっぱいになりました。だからと言って古臭いという意味ではなく当時を知らないお若い方にも時代感を楽しんで読んでいただけると思います。そして内容ですが、ヒロインのモーガンは大学生の時に暴行されかかりヒーローに助けられはしたものの父親にも罵倒されトラウマを抱えてしまいます。美人ですがかたくなな仮面を身につけてしまいます。ヒーローと再会してからモーガンがどの様に心を開いてヒーローに対して素直になっていくのか、その過程が読み応えがあります。それが最後の最後まで難しいんです。モーガンの親友(男性)がキーパーソンでラストは感動しました。その親友のスピンオフはないのでしょうか? 読後は良かったね~って幸せな気持ちになりました。
南アフリカ出身。帰国途中だったニュージーランド人男性と出会い、一度は国へ帰ったがすぐに引き返してきた彼と半年後に結婚した。上の3人の子供を南アフリカで、下の2人をイギリスとオーストラリアで産む。作家になるのは幼い頃からの夢で、夫とともに世界中を巡ってきた経験を生かした作品を書きつづけている。現在はオーストラリアの海を望む家に暮らす。