ハーレクイン・シリーズ
エルヴィは、イタリアン・アルプスの麓にある山間のホテルで、看護師として働いていた。 上顧客である貴族のロダーリ・フォルトゥナートは、 冬じゅうスキーに明け暮れ、エルヴィにも親切に教えてくれた。 明日ローマに帰るという美しい月夜に、彼はエルヴィに求婚した。 なぜ彼のような男性が、一介のイギリス娘に求婚を? 富も権力も手にした年上の男性に抗うすべなどない── エルヴィは彼の妻としてローマの大邸宅で暮らし始めるが、 多忙な夫は毎日帰りが遅く、常に華やかな女性に囲まれていた。 エルヴィは孤独を募らせ、夫と女性達に対する疑心を深めていく。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年08月20日
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- 訳者
- 柏木郁子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年08月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90430-0
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- 書籍番号
- K-420 (初版R-64)
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モニター
継母と折り合いが悪く家を出て看護師として自立して働いていたヒロインが、年上の富豪貴族に見初められて花嫁となります。ここで終わるシンデレラストーリーではなく、結婚した後のヒロインの苦悩を描いています。ヒロインとの結婚は何か策略があったのか? 純朴なヒロインが不幸になるのではと心配しながら読みすすめました。かなりラスト近くまで夫の真意がわからずひやひやしましたが、さすがにハーレクインなのでハッピーエンドは保証されています。ご安心してください!
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モニター
貴族のロダーリと出会い、結婚したエルヴィ。幸せな新婚生活のはずだったのに、夫の後ろに見え隠れする数々の女性の影。自分は、何のために彼と結婚したのかわからなくなる日々。愛し合っているのにお互いのことがわからないもどかしさ。読んでいるうちに自分までもどかしい気持ちになってきて、ドキドキ。真実の愛にたどり着けることを願って読んでみてください。
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みどりん
淡々と物語が進んでいく作風に思えましたが、主人公のエルヴィの切ない気持ちが手に取るように分かりました。早く真実が見えるといいのにと思いながら読んでいくなか、物語にのめりこんでる自分がいることに気がつきました。素敵な大人の物語、楽しめる作品です。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で"現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る"という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。