ハーレクイン・シリーズ
父の死後、横暴な兄との暮らしが始まって2年。 ペニーは遺産を横取りされ、唯一の楽しみである読書も禁じられていた。 兄から離れるには、誰かと結婚するしかないのかしら? お金などなくて構わない。田舎に住んで本さえ読めるなら……。 頼るあてもないまま、思いあまって家を出たペニーだったが、 旅の途中、彼女が乗る馬車の前にふらりと黒い影が現れた。 危うく轢きそうになったその美しい男性アダムは酒に酔っており、 彼を助けたペニーを天使と呼び、上機嫌にふるまっている。 そればかりか、彼女が思いきって結婚を持ちかけると快諾し、 許可証に驚くべき署名を書き記した──“ベルストン公爵”と。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年07月05日
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- 著者
- クリスティン・メリル
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- 訳者
- 日向ひらり
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33238-7
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- 書籍番号
- PHS-138
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天樹
地味だけど本が大好きというヒロインには共感しやすく、本への愛情が綴られた最初の1ページ目から引き込まれました。ヒロインに無関心であるはずの公爵がどんどん彼女に惹かれてゆき、彼女を虐げる兄などからしっかり守ってくれたり、他の男に嫉妬するのも快感です。全体的にとても面白く、当時の風習も簡略化してあるので、ヒストリカルを読んだことがない方にもぜひ挑戦してほしいです。最初の一冊にベストな一冊と思います。
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モニター
ハーレクインのヒーローは超カッコいい無敵なヒーローの場合が多いけど、この公爵はハンサムだけどちょっと頼りないし、間違いもしでかすという親しみやすいヒーローでした。反対にヒロインは美人ではないが、頭がよく行動力もある柔軟な考えの持ち主だったので、二人合わせればちょうど良かったと思えるほほえましい物語でした。こういう時代にあることですが、結婚をしていても、愛人を持つのは夫婦とも了解しているという考えにはどうしても抵抗を感じるので、個人的にはそこはちょっと苦手かな…。
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モニター
お金はあるけれど、自由の利かないヒロイン。不幸が積み重なり死を覚悟するヒーロー。本来なら出会うことのない二人が結婚し、ぶつかり合いながら愛に気付く物語に惹き込まれました。罪悪感を抱えていても魅力的なヒーロー。頑固だけれどヒーローによって少しずつ変わっていくヒロイン。性悪な人物、冷静に様子を見ている従僕。登場人物も様々で素敵なお話でした。キーワードは靴下留めかな(笑)
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モニター
酔っ払った紳士をグレトナグリーンに連れて行って結婚してしまうなんて、これってコメディー?と思うほど奇抜な経緯!そして酔いが覚めたその紳士が実は公爵だったというから驚きです(笑)マイナスの状態から始まった二人の山あり谷ありの結婚生活。身分差や元愛人の嫌がらせを乗り越えてのハッピーエンドにとっても幸せな気分になりました。
夫と2人の息子、多くのペットとともにウィスコンシン州で暮らす。物心ついたころから作家になるのが夢で、度重なる原稿の不採用にもめげずに努力を続け、初めての著作を刊行した。ポップコーンを頬張りながら映画を見るのが好き。